お泊まりデートと生理がかぶった!
私と彼はお互いに実家暮らしだったため、気軽にお互いの家に泊まることができず、通常のデートとは別に、月1、2回の「ラブホテルお泊まりデート」をしていました。
数日後にお泊まりデートを控えたときのこと。私は生理がきてしまいました。これまで、お泊まりデートに生理がかぶったことはなく、デートでは毎回性行為をしていたため、ひとまず彼に連絡をすることに。
「ごめんね、生理がきちゃった。それでもお泊まりデートしてくれる?」と、直接的には言わなかったものの、暗に「当日はセックスができない」ことを伝えました。すると、すぐに「もちろん!」と頷いてくれた彼。
「体のコミュニケーションができなくても、彼は私と一緒にいたいと思ってくれているんだ」と、私はうれしく思った……のですが……。
彼の発言にドン引き
私の中のうれしい気持ちは、彼が続けて言った「生理中は妊娠しないよね。なら、次のセックスは生でいい?」という発言により、一瞬で消え去りました。なんと彼は「生理中なら、中出ししても経血と一緒に精子が出ていき妊娠しない」と本気で思い込んでいたのです。
私はあわてて「それは間違った知識だよ! 生理中でも生ですれば妊娠する可能性はあるよ!」と伝えました。それでも彼はまったく折れず、「君こそ間違ってるよ! 生理中は本当に大丈夫だって!」と、コンドームなしでセックスすることにこだわったのです。
大喧嘩の結末は…
理解のない彼に次第にイライラし始めてしまった私。妊娠の可能性だけでなく感染症のリスクもありますし、何より個人的に生理中はセックスする気にはなれません。そのことを伝えても、なお「いいよね!? いいでしょ!? お願い!」と繰り返す彼についに私はブチギレ。
私は大きな声で「いいわけないでしょ!」と一喝し、「お互い頭を冷やすため、とりあえず次のお泊まりデートはなし!」と半ば強引に話を終わらせました。
しかし、その後も彼からは「自分が身勝手なことを言った」というふうには思っていないようで、謝罪の言葉はなく……。結局、ギクシャクしたまま自然消滅のようなかたちで私たちの関係は終わってしまいました。
当時は別れたことが悲しくて「あのとき私が彼を受け入れていれば……」という後悔も一瞬ありましたが、今思い返せば彼に流されず「NO」を貫き通した私は立派だったと思います。
男性にとって自分の身に起こらない生理を理解するのは難しいことかもしれません。ただ、せめて正しい知識を持って思いやりのある言動を心がけてもらえたらうれしいです。
※生理中でも妊娠する可能性はあります。また、生理中の性行為は感染症などのリスクが高まります。お互いに相手を思いやり、できるだけ生理中のセックスは避けたほうが安心です。
著者/ごとうゆき
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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