会議中、主任がまさかの発言!
主任は、女性に向かって「あの子、ちょっと眠そうだね。今日生理じゃないの?」「トイレ長くない? 生理になっちゃった?」というような発言を頻繁にする人でした。
ある会議中にも、私が主任の間違いを指摘すると「細かいことを指摘するのはイライラしてるから? さては生理だな!」と、たくさんの人がいる前で言ってきたのです。
あまりにもデリカシーのない主任の発言に、会議に参加していたほかのメンバーは思わず絶句。腹が立った私は「今の発言は、この会議に必要ですか?」と、怒りのオーラを放ちながら聞きました。
私よりも怒っていたのは…
そのとき「やめなさい」という声が聞こえてきたのです。声をかけてきたのは主任よりもさらに上の役職である男性の本部長で、「主任に生意気な態度を取った自分が怒られる!」と思ったのですが……。
しかし本部長は、私の横を通り過ぎて主任の近くまで行くと、主任の目をしっかりと見ながら「今の言葉は、セクハラだ」とバッサリ! そして「今の言葉は会社としても見逃せない発言だけど、1人の男としてもありえないと思う」と言ってくれたのです。
本部長のおかげで、この会議は滞りなく終了しました。
主任は降格&異動
そして、この出来事を問題視した本部長が、後日女性社員を1人ずつ呼んで主任の普段の行動についてヒアリングをしてくれることに。
そのヒアリングによって、主任が普段から生理がらみのジョークを言っていること、女性社員のほとんどがそれを嫌がっていることが明らかになったのです。
本部長が会社側に話をしてくれたことで、主任は降格し、異動することに。さらに、本部長は「自分から女性社員の生理について言及しないこと」ときつく指導したそうで、それからは生理ハラスメントを一切しなくなったそうです。
主任は本部長から「セクハラだ」と言われてハッとした顔をしていたので、もしかするとセクハラをしているという自覚がなかったのかもしれません。しかし、自覚がなくても「生理の話をされたら嫌かもしれない」という共感力があれば、今回のようなトラブルは起こらなかったはず。
会議中に生理ハラスメントを受けて嫌な思いをしましたが、そんな主任の言動を軽視せずしっかりと対応してくれた本部長には今でも感謝しています。
著者/ごとうゆき
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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