生まれ育った環境がまったくちがう
夫は男だらけの4人兄弟の末っ子。実家は酪農を営み、生まれ育った町のなかでは裕福なほうでした。私は都会で生まれ育ち、母と育ての父との3人暮らしをしていました。育ての父は自営業をしており、生活は決してラクではありませんでした。
このように、夫と私は生まれ育った環境がまったく異なっています。違いがあって当然ですが、いざ結婚し一緒に生活すると、夫の価値観に悩むようになりました。
電気代を節約したいのに…
近ごろ電気料金の値上がりが続いていますが、娘は暗所恐怖症のため、寝るときも電気をつけていなければなりません。仕方がないので、それ以外の部分で節約しようと努めていました。
しかし、夫の電気の使い方が私は理解できないのです。夫はテレビとパソコンをつけながらスマホで動画を視聴。3つの電子機器を同時に使い始めるのです。さらにそのまま寝てしまうことも。
困った私がいつも、そっとテレビの電源を切るのですが、なぜかそのタイミングで夫は目を覚まし、すぐに電源を入れ直します。「寝てるなら消してもいいでしょ」と私が言うと、夫は「寝ていない」の一点張り。
「テレビはタイマーで消えるからつけておいて」と言われますが、タイマーが切れる間も電気代はかかります。見ていないのなら消してほしいと何度もお願いしているのですが、なかなか協力してもらえません。
寒いなら服を着て
ほかにも困っていることがあります。私たちは寒冷地に住んでいるため、暖房は灯油ストーブを使っています。灯油は比較的安価と言われていますが、ガソリンと一緒で値上がりが続いている状態です。
わが家の場合、冬期は1カ月の灯油代が2万円以上になることも。なるべく節約したいので、寒い日には服を着こんで対策をしているのですが、夫はなぜかどんなに寒くても半袖Tシャツを着て過ごすのです。
案の定、「寒い」と言い出し暖房を強める夫。灯油代が値上がっていることや、節約したいことを伝えますが夫は自分の意見を変えないタイプなので、困ってしまいます。
夫は裕福な家庭で育ったので、あまり「節約」という概念がわからないのかもしれません。人の価値観を変えることは、夫婦であっても難しいです。けれど、もう少し協力してほしいなと思っています。
最近になって夫が単身赴任になったので、少し気がラクになったのですが、夫は1人できちんと生活できているのか少し心配です。単身赴任をきっかけに節約の大切さに気づいてもらえたらうれしいです。
著者/矢野千莉
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