出産2日後、ゴリは子どもの様子やサキさんの体調を伺いに産院へやってきますが、一方で出産祝いについても探りを入れてきて、その金額も確認していました。
その日の夕方、またやってきたゴリは1時間ほど子どもを見て過ごしたあと、妙に張り切って出ていく姿に胸騒ぎを覚えたサキさん。果たしてーー。
「子どもは親を選んできています」本当に私のもとを選んできたの?
まさかと思ったサキさんが祝儀袋を確認すると、その中身が空になっていました。総額11万もの大金です。わが子のお祝いを盗むゴリにサキさんのガマンは限界突破。
すぐさま、警察に電話をして車のことも一緒にゴリの悪事を報告、店や別宅などおおよその張り込み場所などの情報も提供しました。
さらに、ゴリの写真も見たいという話になり、警察がサキさんのいる病院まで来てくれることに。しかしなんと警察の病院到着前にゴリが捕まったという一報が入ります。
サキさんの車も押収できたとのことでした。
その後サキさんは、退院までカトリックの産院で過ごす中で、院長の妻でもある看護師さんの話を聞く時間がありました。その話によると、子どもは親を選べないと世間では言われているけど、ちゃんと選んできているということでした。
「だから安心してね! きっとうまく育てていける!」
それを聞いたほかのママたちは、感動して子育てへの思いを強くしていましたが、その輪にサキさんは入れませんでした。
ーー里子に出すことも考えているのに、この子は本当に私を選んできたのだろうか?
◇ ◇ ◇
パートナーの車を勝手に乗り回し、自分の子どものご祝儀をくすねるゴリ。悪事はこれだけではないため、すぐに捕まったのは不幸中の幸いでした。
そんな中、産院で聞いた「子どもは親を選んで自分の元へ来る」という話。本来であれば、サキさんもほかのママと一緒に感動したであろう内容ですが、父親であるゴリのことや未来のことを描けないサキさんは里子という可能性も考えていました。目の前のわが子がそんな過酷な状況である自分たちを選んできたとは思えないサキさん。現状はサキさんだけでどうにかすることができないものなので、赤ちゃんに対する責任をひとりで抱えすぎないでほしいですね。
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