40代で親知らずを抜くことに
「私は大学病院に入院して抜いた」「こぶとりじいさんみたいに顔が腫れた」など武勇伝を持つ人も少なくない親知らずの抜歯。そんな話を聞くたびに怖さが増し、私は40代前半までずっと親知らずを放置してきました。
しかし最近、親知らずの辺りが痛むことが多くなり、さらには口臭も気になるように。そんな中、なぜかママ友ランチと学生時代の友人とのランチで、立て続けに、数日前、親知らずを抜いてきたという話を聞いたのです。
気になったので、そのうちの1人に40代になった今になってなぜ親知らずを抜いたのかを聞いてみると、やはり最近歯が痛み始めたことが理由だそうです。さら別の1人が言うには「骨も固くなるし、年を取ると傷口の回復も遅いから、本当は若いときがよかったのだけれど、もう過去には戻れないしね」とのこと。
この話を聞いて私も、時間を持て余していた20代のうちに抜いておけばよかったなぁと後悔しました。と同時に、「もう40代だけど、これからの人生では今が一番若い。これ以上引き延ばすわけにはいかない」と、抜歯を決意。抜歯となると医師の腕も気になり、友人、ご近所、親戚などの話を聞いて、近所で評判の良さそうな歯科を予約しました。
虫歯になっていた親知らず、まずは上の歯を
早速、歯科で診てもらうと、やはり虫歯になっていました。「生え方はそんなに悪くないので、今日抜いて帰りますか」と聞かれて、ちょっとびっくり。まさか当日に抜歯するとは予想していなかったのですが、そのとき担当してくれていたのが院長で、私は院長に抜いてもらいたかったので、そのまま抜歯することにしました。
X線検査や麻酔の時間も含めて、私の長年の心配はどこにと思うほど、抜歯自体はあっという間に終わりました。抜いた歯を見せてもらうと、思った以上に黒ずんでいました。抜いた歯は記念にお持ち帰りです。
それまで、歯ブラシ、タフトブラシ、デンタルフロスと自分ではケアを頑張ってきたと思っていただけに、親知らずが黒ずんでいたことはショックでした。医師の話では、親知らずは真っすぐ生えていないことも多く、セルフケアには限界があるということでした。
その日は、上の歯の抜歯のみとし、抗生物質と痛み止めを処方してもらい、次回の予約をして帰りました。抜歯後の注意として、うがいをしない、傷口を舌で触らない、歯ブラシを当てないように言われました。それをすると、抜歯後の傷口を塞ぐためにできた血餅(けっぺい)という、いわゆるかさぶたのようなものが剥がれてしまうそうです。
そうなると、傷口の穴が塞がらず、骨がむき出しのドライソケットという状態になり、とても痛いようなので、ここは気をつかいました。
いよいよ難関の下の抜歯へ、そして現在は
医師の注意を守り、抜歯後は順調に回復することができました。そして、いよいよ下の歯の抜歯です。やはり、下の歯はしっかり生えているので、痛みが強く出たり、回復に時間がかかったりすることが多いそうです。そのため、仕事の繁忙期や夏休みを避け、結局、秋になってしまいました。
いよいよ抜歯の日がやって来ました。今回もあっさりと抜けるかなと思いましたが、簡単には抜けませんでした。医師も道具を替えながら苦労していた様子で、上の歯より時間がかかりました。でも、麻酔をしているので、痛みはなかったです。
ただ、帰宅後、思い切りうがいをしてしまったのです。案の定、その後1週間たっても、痛み止めがないとズキズキして痛みが治まりません。病院を再度受診し、医師に診てもらったところ、抜歯後の穴に食べかすなどが入って、炎症を起こしているそう。消毒をしてもらい、痛み止めをもらいました。その後しばらくすると、痛みはなくなりました。
そして現在、親知らずを抜いて、1年以上になります。親知らずを抜いてから、奥の歯が痛むことはなくなりました。また、歯が抜けたことで頬がほっそりしたというまかさの結果が。そして一番よかったのが、歯磨きがだいぶラクになったことです。
まとめ
長い間、抜くことが怖かった親知らず。抜歯してみるとあっけないもので、まさに「案ずるより産むが易し」の感覚でした。現在では、歯が痛むこともなくなり、歯磨きもラクになりました。また、朝起きたときに気になっていた口臭もだいぶ良くなりました。さらに、思いがけず顔もスッキリするといううれしいおまけ付きでした。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/サトウユカ
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