パートをしながら家計を支えている実里(みのり)。家では同居中の義母にいびられ、何かと忙しい日々を送っています。人使い、お金使いの荒い義母に困っているのですが、夫の太一はというと……。
たかがパートと見下してくる夫
実里のパートが休みの日。義母は病院に行きたい、買い物に連れて行ってほしいと頼み事をしてきます。部屋が汚れていると義母が文句を言ってくるため、休みの日は掃除などたまっている家事をしたいと思っている実里。
義母の買い物があまりに長いので、「そろそろ家に帰って家事をしたいのですが……」と話しかけると不機嫌に。そして、義母はその不満を実里の夫・太一に話します。太一は母親ともっと上手くやってほしいと言いますが、義母のお世話や家事を手伝うこともなく……。
そのことを指摘すると、
「たかがパートでなんで家事ができないんだ!もし家事を手伝ってほしかったら、お前も正社員になれ!」と冷たく言い放ちます。実里が正社員を辞めて専業主婦になったのは太一が望んだから、そしてパートを始めたのは義母のお金遣いが荒いからなのに……。実里は、なんだか納得できずーー。
嫌味を言う夫に対し、妻は…
1週間後。飲み会があるからと実里の財布からお金を取った太一。来月返すからと話しますが、これまで返ってきたことはありません。
毎月、実里のパート代を根こそぎ使うため、自分のためにお金を使うことができず……。洋服は1年以上買っておらず、履いているスニーカーもボロボロだと太一に話しますが、「お前の家計の管理がダメなんじゃないの?」と言う始末。そして太一は、これから俺が家計を管理する!と宣言しました。
次の月、パートの給料を太一に渡します。すると、「高校生のアルバイトの方が稼いでいる」と嫌味を言ってきました。頭にきた実里は、
「今日からお義母さんと2人で生活して。あなたとはもうやっていけないから、実家に帰ります」と話しました。驚いた太一ですが、「実家に帰って反省してこい」と追い出します。
妻の給料を勘違いしていた!?
後日、太一から連絡が。
「お前って家に3万しか入れてなかったよな…?」
「お義母さんへ10万、あなたへ3万渡してました」
「え…」
封筒にはいつも3万円しか入っていなかったので、実里の給料を3万円だと勘違いしていたという太一。実里は、義母のお小遣い10万円が家計の負担になっていると相談したこともありましたが、太一は忘れていたようです。
実里がこんなに働いていたことを知らなかった……と太一は謝ります。しかし、「太一の興味があるのは私の財布だけでしょ」と実里の気持ちはすでに離れていました。義母のことも解決させるから帰ってきてほしいと話しますが、今まで助けてほしいとお願いしても動いてくれなかった太一に対し、愛情がなくなったと返します。
実里は「反省するべきなのはあなたと私、どっちなんだろうね?」と言い、会話を終えました。
後日、離婚が決定。実里がいなくなったことで家計が厳しくなるも、義母は散財をやめず、太一は頭を抱えていると聞いています。実里は実家に戻り、父とふたり暮らしを再開。正社員としての働き先も見つかり、久しぶりに洋服やメイク品を購入。自由な生活に、幸せを感じています。
自分の親の面倒をみず、家事もすべて妻任せ、そして妻のSOSも気づかないなんて……夫婦として一緒に暮らしている意味がないですよね。これまで頑張ってきた実里には、元夫や義母より幸せになってほしいですね。