マユさんの同窓会の参加理由は、ミツ子に言いたいことを伝えてスッキリしたいことが大きかったですが、クラスメイトとの久しぶりの再会も楽しみにしていました。
ミツ子に教えてもらった同窓会の会場は、なんとマユさんの家から歩いて行ける距離の場所。すぐに連絡があれば、今頃は到着しているはずでした。遅れての到着になるから先に始めていてと伝えると同時に、ミツ子の電話越しに乾杯の音頭が響いていました。
怒りを通り越して憂鬱だけど、あとでモヤモヤしたくない……
気を遣って先に会を始めていてと伝えると、
「乾杯はもうしたからゆっくりでオッケー!」
あっけらかんと答えるミツ子。この日のために新調した服やヘアアレンジも、いつの間にか降っていた小雨に濡れてしまい、マユさんの気持ちもこの天気のようです。
迷いながらも行かないとモヤモヤが残ると思い、タクシーで会場へ。店に到着すると、ミツ子が駆け寄ってきてわざとらしく謝ってきました。みんなが待つ部屋に通され、ミツ子の大げさな紹介でマユさんに一気に視線が注がれてーー。
◇ ◇ ◇
せっかく新調した服やヘアアレンジだけでなく、同窓会を楽しみにしていた気持ちも雨に濡れて台無しにされたような気分になったマユさん。行きたい気持ちと投げ出したい気持ちとで葛藤しますが、行かないことであとでモヤモヤしたくないと、会場に向かいました。
勇気を奮い立たせたマユさんに拍手で応援したい気持ちになりますよね。
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