英恵(はなえ)は夫の祐介(ゆうすけ)と2人暮らし。結婚当初から義母に嫌われているため、一度も義実家に帰省したことがありません。そんなある日、義母から連絡があり……。
関係性を見直したいと義母が謝罪
ある日突然、義母から謝罪の電話がありました。祐介と結婚して1年ほど経ちますが、結婚式以来、会おうともしなかったことを謝罪したいと話します。「夫や息子から何度も注意されたのに、拒絶してごめんなさい。許してくれる?」と言う義母に対し、英恵は「辛いことはありましたが、謝罪していただけてうれしいです」と返答。
なぜこのタイミングで!?と思いましたが、老後の事を考えた結果、意地を張っていたのがバカらしくなったと言うのです。今後は仲良くしたいから、今年のお盆は帰ってきたら?と話します。英恵はお盆も仕事の予定があり、日帰りで義母宅を訪ねる約束をしました。
義母宅の最寄駅へ向かうと…
数週間後、義母宅の最寄駅に到着。駅まで義母が迎えに来てくれるという話だったので、義母に連絡しました。
「どのあたりにいますか?目印のものがあれば教えてほしいです」と英恵が聞くと、
「目印なんてないわよ〜。探しても無駄だからww」とあざ笑う義母。
義母は最初から、英恵を迎えに行く気も、家に上げる気もなかったようです。「先日の謝罪も嘘だったのか」と聞く英恵に対し、「1年経っても息子と別れないから……、ふざけただけよww」と答えます。そして、元カノの方が顔もかわいかったし、頭も良かったとーー。
義母宅へ先に行っていた夫は、スマホを置いて義父と一緒に買い物に行っているとのこと。「3時間以上かけて往復するだけなんて。最高に笑っちゃう!」と義母は上機嫌。息子を大学院まで出したのに、ひとり親で学歴のない英恵がお嫁にきたことが許せない……など愚痴&嫌味を言ってきます。
そして……、「都合よく動いてくれてありがとう。騙されやすいところだけは気に入ったわ」と言われ、一方的に電話が切られました。
けりをつけられるのはどっち?
翌日の夜。義母から、「昨日はお疲れさま。あなたの家に、夫と息子がそろそろ着く頃だから。昨日ね、あなたと別れることを息子に提案したら、『けりをつける』って言ってくれたわ。息子に何か言われた?」と連絡がありました。
「もうお義母さんとは二度と会うことはありません」
「あら、離婚するの?」
「はい、お義母さんとお義父さんがですけど」
義母は自分と夫が離婚すると言われ、訳が分からず……。「なんで私が離婚されるの!夫と息子と連絡がつかないし!そこにいるんだったら電話に出てって言って!」とお怒りモード。「私を驚かそうと嘘をついてるのね!」と言ってきたので、「すみません、今みんなでお寿司を食べているので失礼します」と電話を切りました。
1週間後、今後は本当に謝りたいと義母から連絡がありました。どうやら、義父から離婚届を渡されて焦っているようです。そして、英恵が許しれくれれば、夫も息子も少しは話を聞いてくれるはずと話します。
しかし、義父が離婚しようと思ったのは、義母の英恵に対する態度だけでなく、攻撃的な性格などこれまで我慢してきた事が積もりに積もったからだとを話します。離婚されたら何もできない……と義母は弱気に。ですが、これまでされたことを許せない英恵。これ以上、義母に関わりたくないため、電話を切りました。
数カ月後。義父の気持ちは揺るぐことなく、義母との離婚が成立。義母は故郷へ帰って行ったそうです。そして義両親の離婚後、英恵の妊娠が発覚。今は夫と出産準備を進めており、孫の誕生を義父も楽しみにしています!
英恵にしてきた事を考えると、義母に対して同情する気になりませんよね。義母のことで悩み、苦しんできた英恵には、幸せになってほしいですね!