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「もう…やめたら?」日に日に疲弊していく妻→夫が教えてくれたことにハッとして

結婚すると自分だけの生活ではなくなるので、仕事をするにしても自分のことだけではなく、家庭のことまで考えなければいけなくなります。帰る時間であったり、家事の分担だったり……。そのことに悩んでいたとき、夫が私にかけてくれた言葉とは……。

「もう…やめたら?」日に日に疲弊していく妻→夫が教えてくれたことにハッとして

 

忙しいことが苦ではない私

私は昔から常に何かしていないと嫌な性格で、頻繁に出かけたり、用事をつくったりしていました。大学生のときには、バイトを3つもかけもちしていたほどです。

 

夫とは大学時代から付き合っていたので、常に予定をいれて毎日せかせかしている私の姿を知ったうえで結婚してくれました。

 

結婚を機に夫の勤務先の近くに引っ越すことになり、仕事を辞めた私。そのときには妊娠していたので仕事を始めるなら出産後かなと考えながら過ごしていました。そして1人目の子どもが1歳3カ月になるころに、友だちから「一緒に〇〇の仕事の説明会に行かない?」と誘われたこともあって、娘を託児所に預けて働くことにしたのです。

 

もともと忙しいことが苦でない私は、「お金がもらえるし(仕事をはじめても)いいや~」 という軽い気持ちでした。

 

私を見て夫が言った言葉

仕事をはじめてからは最初こそ楽しく過ごしていたのですが、だんだんと帰宅したあと家事が溜まっていることにしんどいと感じることが多くなりました。

 

また、このとき2人目を妊娠していることが判明し、私は家事はごはんを作って洗濯物を取り込むことがやっとの状態。特に掃除まで気が回らない日々が続いていました。夫も家事や育児には協力的だったものの、とにかく仕事が忙しくすべてをサポートできないことを心苦しく思っていたそうです。

 

そして、夫としては仕事もして家事も育児もして……という私の身を案じてくれたのでしょう。ある日、夫が「もう……やめたら?」とひと言、口にしたのです。

 

夫の気持ち

「〇〇(私)が、仕事が好きで働きたい気持ちはわかる。でも、今は仕事をしていて楽しい? 大切なのは自分の気持ちだから、きみの意見を尊重してほしいけれど、無理はしてほしくない」と、夫から話をされました。

 

実は私自身、忙しさの中で子どもとの時間をもっと大切にしたいとも感じていました。もしかしたら、夫はそんな私の気持ちも見抜いていたのかもしれません。

 

そして夫と話し合いのあと、私は仕事を辞めることにしました。これまで自ら予定を詰め込み忙しい日々にしていた私ですが、家族が増えた「今」自分はどうしたいのかを、改めて考えるきっかけになりました。そして、「無理をしない」ということも夫が改めて教えてくれたような気がしています。

 

現在は子育てをしながら、無理なく働ける仕事を見つけ、家事・育児を両立して働くことができています。

 

 

私の「やりたい」を尊重してくれ、忙しいながらも支えてくれている夫と結婚してよかったなと思います。もし夫が仕事で悩んだときなど、私も同じように声をかけることができたらいいなと思っています。

 

著者/松谷 えりな

 

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