2023年8月末、消費者庁が発信する「子ども安全メール」から、衝撃的な注意喚起が送られてきました。それは「水筒を持ち歩く子どもの転倒事故」について。「熱中症にならないように……」という気持ちで持たせた水筒が、どのような事故につながったのでしょうか。
水筒をぶらさげた状態で転んでしまうと…
消費者庁が医療機関から受けた事故情報によると、7歳の男の子が登校中に勢いよく転倒。その際、地面とおなかの間に首からさげていた水筒が挟まり,腹部を強打したそうです。その後、強い痛みと嘔吐が続き、病院を受診したところ内臓損傷がわかったそうです。
この事故が起きたのは2015年夏のこと。以来、同庁は注意喚起をおこなっていました。
水筒に隠れる危険性
「子ども安全メール」の注意喚起は、事故の事例に驚いたたくさんの人によってSNSで拡散されました。中には、水筒による事故を自ら経験した人やその保護者の体験談もシェアされています。
・転倒時、首にかけていた水筒が胸に当たり肋骨を骨折した。
・水筒を首からさげたまま転んでしまい、水筒が体にグッと差し込んだ。打ち身のような痛みがしばらく続いた。
・転んだとき、水筒が顔面に当たって痛かった
近年では新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響で、水道から水を飲むことが禁止されたり冷水機の使用が中止されたりし、水筒の持参が主流になりました。また、夏の暑さも深刻化しており、いつでも水分補給ができるようにと水筒の携帯が推奨されています。
誰もが水筒を持ち歩く時代、転倒事故への注意喚起が今まで以上に必要となっているのです。
水筒を持っているときに注意したいこと
まだまだ暑い日が続きます。熱中症対策はもちろん、水筒の持ち歩き方についても、十分な注意が必要です。
消費者庁は、水筒を持って出かけるときはリュック等に入れて持ち歩くことを推奨しています。
しかしSNSでは、教科書やタブレットなどの電子機器が濡れることを懸念し「水筒はカバンに入れないよう指導されている」というケースも散見されました。また「熱中症対策のため大きな水筒を持たせていてリュックに入れにくい」という意見もあります。「一体どうすれば良いのか?」と困惑する人も少なくないようです。
地方自治体や教育機関は改めて事故の危険性を認識し、ルールの見直しはもちろん、学校へのウォーターサーバーの導入や通学路における給水スポットの整備などを進めるときなのかもしれません。
家庭でもカバンや持ち物の見直しはもちろん「水筒を持ったまま走らない・遊ぶときは置く」などの指導が必要ですね。
水筒を持ったまま転ぶと大きな事故につながりかねないという恐ろしい事実。これまで意識したことはありましたか? あるという人は+、ないという人は−を押してください。また、水筒の事故を防ぐために、ご家庭ではどのような対策を行いますか?コメント欄から教えてください!