順風満帆だと思っていたのに…
夫とは、仕事の関係で知り合い結婚しました。とても真面目で仕事ができるだけではなく、金銭感覚もしっかりしていて、私と価値観も一緒。ご両親もやさしくて話しやすく、「この家庭に入れば問題なく結婚生活を送れる」と思っていました。しかし、結婚して半年がたったころ、借金があることが判明したのです。
きっかけは、固定資産税(住宅や土地などの固定資産を所有する人が納付する税金)の支払い時。結婚後は夫の両親が所有する家に義両親と同居することになっていましたが、持ち家なので固定資産税がかかります。実は、この固定資産税の支払いが滞っていたのです。
借金はほかにもあった!?
固定資産税の未納から、いろいろな借金があることがわかってきました。もちろん、そこからは家族会議です。本当は離婚して実家に帰ろうと思ったのですが、夫への愛情があったのと、義両親が良い人だったこともあり、なかなか踏ん切りがつきませんでした。
借金の理由はとても単純なものでした。義両親はギャンブルが好きだったのです。年金生活になってから暇を持て余してパチンコや競馬などをするようになり、そこからどんどん借金が増えていったというわけです。
緊急の家族会議に
家族会議を経て、義両親は「ギャンブルはもうやめる」と宣言したので、それを信じてとにかく借金を返済する方法を考えることになりました。いざとなったら、私の独身時代の貯金も使わなくてはいけないかなと思っていましたが、結局は夫の独身時代の貯金から何とか返済することができました。
それからというもの、すっぱりと義両親はギャンブルをやめてくれました。その代わり、違う趣味を見つけたようです。ちょうど孫が生まれたこともあり、孫の世話が楽しく、よく公園に連れて行くようになりました。これならそれほどお金はかかりません。暇な時間があったのがいけなかったのかもしれないと思いました。それからは、私が一家の家計をしっかり見るようになりました。
まとめ
結婚前にすべてを話してしまっていれば問題なかったかもしれませんが、最初からすべてを打ち明けられる夫婦はなかなかいないかもしれません。場合によっては、借金があることで婚約破棄になるケースもあると思いますが、私の場合は結婚後の発覚。何とか借金返済をしようと前向きな気持ちになれたのも、夫の金銭感覚がしっかりしていたことと、私への愛情が深かったから。家族で乗り越えることができて、本当によかったです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
取材・文/ルナカナ
イラスト/さくら
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