生き物が好きな夫
夫は生き物が好きで、わが家には夫が飼育している生き物が常に家にいます。
先日、子どもと一緒にクワガタ捕りに行くことに。ただ、夫は夜勤明けで寝ていたため、起こすのは申し訳ないかなと思い、誘いませんでした。「クワガタ捕りに行ってくるね」とメッセージだけ送って家を出た私たち。
しばらくして、夫から「道具はあるの? 虫除けも持って行ったほうがいいよ」と、何件ものメッセージが届いたのです。そして、最終的には「心配だから、俺も行く!」と言い出して、途中からクワガタ捕りに参加することに。
これが思わぬ事態を引き起こすことになったのです……。
クワガタ優先の生活に
クワガタ2匹を捕獲して、夫はウキウキで家に連れて帰り、クワガタの飼育環境を整えたりエサをあげたり大忙し。最初は、楽しそうにやっているなと思っていたのですが、その日からわが家の生活は一変しました。
クワガタに気をつかうあまり、夫が「大きな音を立てないでくれ」とか「部屋の電気を突然つけないでくれ」と指示してくるようになったのです。昆虫は繊細だから、大きな音を立てたらびっくりしてしまうかもしれない、突然明るくなることは自然界にはないから昆虫が驚いてしまう、と言います。
しかし、家事や小さい子どもたちの育児で忙しい私は、正直、クワガタにも気をつかう余裕はなく……。子どもが危ないことをしたら大きな声を出してしまうときもあるし、部屋の電気も自分のタイミングでつけたいと夫に伝えました。
夫の気持ちもわかるけど
しかし、夫は「せっかくわが家にきたのだから、クワガタのために居心地よくしてあげたい」と言うのです。
正直、私は「昆虫と私たちの生活どっちが大切なの?」 という心境でした。生き物が好きな夫の気持ちもわかりますが、家族の生活に支障のない範囲でやってほしいのです。
そのことを訴えると、完全に納得したわけではないようでしたが、私の気持ちを理解してくれて「生活に支障が出るようなことに関しては、ママや子どもたちには強要しない」と約束してくれました。
夫は、クワガタのためにいろいろと気をつかって生活していましたが、私や子どもたちには強要しなくなったので、私がイラッとすることもなくなりました。
生き物を大切にするところは夫の長所でもあると思うので、今後は「生活に支障をきたさない」という条件つきで、生き物の飼育を見守ろうと思っています。
著者/Sugar111 佐藤 幸代
イラスト/マメ美
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