出産後も治らない全身の関節痛
私は35歳で初めての出産を経験。妊娠中から手足のこわばりや股関節の痛みを感じていましたが、日常生活に影響するほどでもなく、出産したら自然と治るものだと思っていました。
しかし出産直後、さらに症状は悪化。朝だけだった手足のこわばりを1日中感じるようになり、特に膝の痛みがひどく、歩くことや立ったり座ったりなどの日常の簡単な動作もつらくなりました。最終的には横になっているだけでも痛みを感じるように。
生まれたばかりの赤ちゃんのお世話もしなければならなかったので、体の痛みは精神的にも大きなダメージでした。
長引く痛みに耐えきれなくなり病院を受診
出産から1カ月たっても症状は良くなりません。手の指の関節、手首、足首、腰、膝などあらゆる箇所の痛みを常に感じていました。
妊娠中から骨盤ベルトを使用し、膝の痛みがひどくなってからは膝サポーターも購入。膝サポーターをつけると少しだけラクに歩けましたが、本来の痛みが消えたわけではありません。常に「腰が痛い、膝が痛い」と言っていたので家族にも心配され、さすがにこれは何かあると思い整形外科を受診することにしました。
母子ともに生後まだ間もない状況でなかなか外出もできない状態でしたが、その日だけ義母に娘を預けてタクシーで病院に向かいました。診察室に入り、先生に症状を話すと「出産後はホルモンの変化で関節に痛みを感じることがあるからね。でもまれに妊娠や出産をきっかけに関節リウマチを発症する人もいるから検査をしてみましょう」とのこと。そして続けて「関節リウマチは一生付き合っていく病気なんだけど、薬で進行を和らげることができるし、普通に生活をすることはできるから」とおっしゃいました。
私は「え……? 私の年齢でもリウマチになんてなるの……!」と驚き、そして同時に不安になりました。「一生この痛みが続いたらどうしよう。もし治療をしても病状が進行してしまったら……」出産後で心がナイーブになっていたこともあり、最悪な状況を想像して気分が落ち込みます。
そしてその日は骨盤と膝のエックス線検査、血液検査をして帰宅。エックス線検査には異常はありませんでしたが、血液検査の結果には時間がかかったため2〜3日後の結果報告を待つこととなりました。
検査をするも症状は3カ月続き
後日、血液検査の結果を聞きに病院を受診。関節リウマチだったらどうしようと不安な日を過ごしましたが、血液検査の結果は陰性。おそらく産前・産後に立ったり座ったりの動作が膝に負担をかけたのか、もしくはホルモンバランスの変化によるものではないか、と言われましたが、結局はっきりとした原因はわからず。しかし関節リウマチという病気ではないことがわかり、私はとても安心しました。
そのころもまだ症状が続いていたので併せて相談したところ、その病院でおこなわれている「産後リハビリコース」というリハビリを勧められました。専門の知識を得た作業療法士や理学療法士の方がおこなうリハビリテーションです。「産後は骨盤が歪んだり筋力が低下したり、ホルモンバランスの変化で体に不調が生じることが多いんですよ」と説明を受け、患部に電気を当て、マッサージを受けながら経過を見てもらうことに。週に3~4日、約1時間のリハビリを続けました。
関節の痛みはその後も約3カ月続きましたが、リハビリに通い始めてからは少しずつ緩和されていき、最終的には痛みもない状態に。痛みが落ち着いてきてからは、筋力をつけるためのストレッチをおこなったり、運動をしたりして日常生活に支障なく生活できるまでに改善されました。
まとめ
家族や友人に聞いても私と同じように関節の痛みを強く感じたり、長く続いたりしたことはないと言われ、当時は「大きな病気だったらどうしよう」と心配になりました。しかし、病院を受診し、しっかり検査してもらったことで安心できました。
産前・産後は予期せぬ体の不調が出ることもあり、その症状は誰にでも共通するとは限りません。今後も無理をせず、しっかり自分の体調管理をしていくことが大切なんだと改めて実感する出来事でした。
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