急な発汗が始まり、イライラも止まらず…
雨に濡れたかのような発汗
43歳を過ぎたころから周りでは更年期障害の話をしていましたが、私自身は体調も良く、ひとごとのような感覚で話を聞いていました。そんなある日、家族は就寝してしまい、ひとりでテレビを見ていました。寒い日だったので暖房をつけていましたが、それでも室温はかなり低く設定していましたので、肌寒かったのを覚えています。
最初は「顔がほてるな」くらいにしか思わなかったのですが、徐々に顔から首周りが熱くなり、気が付いたら額から汗をダラダラ流している私。真冬のしかも深夜に首から上だけ汗をダラダラかいている状況は異常でしたが、そのときは「ちょっと着込み過ぎちゃったかな、早く寝よう」くらいにしか気に留めず、そのまま首にタオルを巻いて寝てしまいました。
イライラも汗とともに急に爆発
その日以降、何の前触れもなく急な発汗が始まるようになり、人前に出るときや外出時などにも汗をかくようになりましたが、まだ冬でしたしタオルで拭くなどして対処できていました。しかし、発汗と同時期に起こり出したのが、私の最大の課題になるイライラ感でした。
職場で周りに何を言われたわけでもないのにイライラが止まらず、ついつい非難めいた口調になってしまう毎日。そのイライラは家庭でも同じように頻繁に起こり始め、ささいなことで家族にも怒鳴りだすようになりました。
家族や仕事への反省はありましたが、今まで感じたことがないようなイライラに、おかしいと感じながらも更年期とは気が付かず、病院へ行こうとまでは考えていなかった当時の私。今思うと無知としか言いようがありません。
友人のすすめで婦人科を受診することに
急な発汗以来、さまざまな体調の変化が徐々に起こり始め、その不安や自分ではどうしようもできないイラ立ちにより、朝起きるとすでにぐったりしている毎日。家族との仲も私のイライラが原因で悪くなり、夫や子どもからは心療内科を受診したらどうかと提案されるほどでした。
ちょうどそのころ友人と電話で話す機会があり、いつものように愚痴を聞いてもらっていると、友人から「年齢のこともあるし、一度私の通っている婦人科へ検診を受けに行ってみれば」と言われました。最初はちゅうちょしていたのですが、友人が紹介してくれたこともあり、思い切って婦人科を受診することにしました。
医師の診断で心が軽く
診察の結果、私は典型的な「更年期障害」によるホットフラッシュと、女性ホルモン低下が原因によりイラつきや焦燥感が起こると判明。精神疾患ではなかったという安心感と、医師の「女性は皆さん少なからず通る道です」というやさしい言葉に、診察室で思わず泣き崩れたのは今となっては懐かしい思い出です。
この泣き崩れたことも更年期障害によるものだと医師から慰められました。それから病院で処方された薬とサプリメント(大豆イソフラボン活性代謝物)、そして定期的な運動により徐々に体調も安定し、イライラもかなり軽減。以前のような快適な日々に戻りつつあります。
まとめ
医師の診断が出るまでは、イライラした自分に嫌悪し、人生に絶望感を抱いたり、悲しいこともないのに泣き崩れたりしていました。その泣き崩れてしまうことさえも更年期障害の影響と判明し、婦人科からの処方薬によって泣いてばかりいたのがうそのように感じられるまで症状が軽減しました。
私は、更年期障害を軽く見ていた自分を深く反省しています。更年期障害は適切な治療をおこなわなければ、家族や仕事にまで影響を及ぼしてしまう疾患だと思いました。自分の体調を見ながら更年期障害とうまく付き合っていこうと思っています。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
マンガ/山口がたこ
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