花梨と夫の圭吾は、新築住宅を建てる計画を立てています。けれど、圭吾の爆弾発言で、楽しい家作りが地獄の案件に大変身。なんと、花梨に相談せず、二世帯住宅の計画を進行させていたのです。怒った花梨は仕返しをしようと計画を企てますが、その中身とは……。
二世帯が嫌なら離婚だ!?
花梨と圭吾が新居の予算を相談していたところ、圭吾が急に「うちは二世帯だから、普通の戸建てより高くつく」なんて言い出して……。初耳だった花梨は憤慨!自分に黙って二世帯の話を進めていたことが許せなかったのです。しかし圭吾はそれを、義理の両親と同居するのが嫌なんだろうと一言で片付け、さらに頭にくる花梨。
しかも、圭吾より収入の多い花梨はローンの支払いを彼より多くすることになるようで、それも話を難しくさせていました。ローンの話は別にしても、家の問題は夫婦にとって大事な話です。その大切さがわからず、二世帯にすると勝手に決めた事への謝罪すらまともにできない夫。挙げ句、花梨が反発するのは自分の方が収入が多いからだと、引け目丸出しの悪態をつく始末で……。花梨はあきれてしまいました。
稼ぎの問題ではなく、夫婦間の信頼関係の問題だと説明しても、圭吾は理解を示しませんでした。最終的には「二世帯が嫌なら離婚」とまで言い出したため、花梨は圭吾の要求をひとまずのむことにしました。
処理しておくね…ある計画を実行!
離婚を口にした圭吾でしたが、花梨と別れればローンの負担が増えるだけ。本気で言っているのではないと、花梨は思いました。しかしそういう花梨の雰囲気を察した圭吾は、自分の本気度を示すため、離婚届にサインをして見せます。
そこで花梨は「今は離婚したくない」と、圭吾に伝えました。そして、家のことにも口出ししないと宣言。加えて、「家の名義もあなたにするのだろうから、ローンの名義もあなたにしておくね」と、気を利かせました。肝心の離婚届ですが、「このまま私が処理しとくね」と花梨が提案し、圭吾はそれに同意しました。
1週間後、ローンなどの契約が滞りなく終了しました。
「無事に家の契約も済んだし、頑張ってローン払っていこうな! 」
やはり、花梨の稼ぎを当てにしていた圭吾。
「離婚するから、ひとりで頑張って」
「は……? 」
びっくりする圭吾に、「もう私たちは夫婦じゃないから」と花梨。
そうです、あの花梨が離婚届を処理するといったとき、2人の間では言葉の理解が異なっていたのです。てっきり圭吾は離婚届を破棄するとばかり思っていたのですが、花梨は手続きをするという意味で「処理」という言葉を使っていたのでした。
花梨が「今は離婚したくない」と言ったのも、すべては準備が整うのを待ちたかっただけでした。
離婚が成立。義両親の行動が明らかに…
結局、圭吾はローンをひとりで組むことになり、花梨への慰謝料も支払うことに。今回の彼の行動は、夫婦生活の継続を困難にさせたと判断されるのに十分なものだったというわけです。花梨はこの事がはっきりしただけでも、心が救われました。
お金で苦労をしている息子を両親も助けているようですが、これも自業自得だと言わざるを得ないようで。なにしろ、彼らは息子が妻に黙って話を進めていることを知りながら、二世帯を歓迎、後押しするような行動を取っていたというのです。同情の余地はありませんね。
夫にとって二世帯にするかどうかは些細な事だったのかもしれませんが、後から言われると心象が悪いですし、先に相談してほしいですよね。義父母との関係性にもよりますが、気を遣うこともありますし……。相手がどう思うかを考えながら、行動
していきたいですね。