「イクメン」という言葉が世の中に浸透してきましたが、わが家ではもっぱら子育てはママ専門。育児に協力的なパパがうらやましいです。今まで私は「共働きだから夫婦が同じ立場でいること」にこだわっていました。ところが思ったようにはいかず、最終的にたどり着いた私の結論をご紹介します。
私も働いているんだから立場は同等!
息子が3歳になるまで、私は夫と同じ職場でフルタイム勤務をしていました。夫婦共働きなんだから子育ても家事もフェア! と、口うるさく夫に言ったものです。
でも夫の帰宅時間は夜の9時。夜遅くまで働く夫の大変さは痛いほど分かります。そうなると、定時で帰宅する私が必然的に家事や子育てをこなさなければなりません。仕方のないことですが、結局はフェアにするのは難しい、そう感じていました。
夫婦同じ立場でいることは難しい!?
今日こそは早く帰ってくるかな? と、期待をすればするほど、その通りにいかなくてショックを受けたこともありました。自分ひとりで息子をお風呂に入れて寝かしつける、山積みになった洗濯物を取り込む。夫が仕事で大変なのは分かっていても「私の負担が大きい!」と心底思っていたのが正直なところです。
当時は共働きだから夫婦同じ立場でいたいという気持ちが強かった。でも、実際に経験してみて、現実は私が思っていたような理想通りにはいかないと思ったんです。
夫に期待しすぎない!
もちろん子育てに協力的なパパもいるかと思いますが、私と同じような環境の方もいるはずです。私がたどり着いた答えは「夫に期待しすぎない」ことでした。期待をしすぎるからガッカリして、いやな気持ちになってしまいます。それなら、はじめから過度な期待をしないようにすること。
そう思い切ってからは、私も気持ちを切り替え、帰宅後の子どものお世話や家事は勢いで一気にこなし、どうすれば自分の時間を捻出できるかを改めて考えるようにしました。そうしているうちに、だんだんと子育てと家事を効率よくおこなえるようになっていったのでした。
夫に過度な期待をせず、一生懸命に取り組んでいる私に対して、夫が申し訳なく感じてくれたことも思わぬメリットでした。口うるさく言うよりも、逆に夫の共感や協力を得やすくなったかもしれません。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。