わが家の唯一の約束
30歳のときに夫と結婚し、それを機に都会から私の故郷の田舎に移り住みました。普段夫と喧嘩をすることはありませんが、円満な家庭を保つために1つだけ2人で決めた約束事があります。それは「たばこを吸わないこと」。
夫は愛煙家でしたが、私が子どもを望んでいたこともあったため、「できれば不妊の原因につながる可能性があるたばこは吸わないようにしてほしい」という約束をしていました。もちろん私自身もたばこは吸っていません。
結婚から6年後、待望の第1子を授かりましたが、子どもの健康のためにもわが家のルールは変わることなく継続されることになりました。
友だちと再開して気分が高まった夫は
夫は年に数回、県をまたいだ自分の実家に帰省します。普段は私も一緒に帰省しますが、今回は娘の体調がすぐれないこともあり、2人で留守番をすることに。夫は帰省するか迷っていましたが、ずっと前から決めていた友だちとの約束もあるとのことで、予定通り出発していきました。
夫の帰省は3泊4日。決して長い滞在ではありませんでしたが、久しぶりに両親や祖父母、友だちに会えたことに大満足しているという連絡が入ります。私は「帰省させてあげてよかった」と思っていると、夫の友だちから1通の手紙と写真が届きました。手紙を読むと、「久しぶりに○○(夫)に会えて楽しかった! 次は○○ちゃんたち(私と娘)にも会えたらいいな!」という内容。
友だちも喜んでくれていて、夫を帰らせて正解だったなと思いながら同封してあった写真を確認。するとそこには、お酒を飲んで酔っ払った夫がたばこを片手に楽しそうにはしゃいでいる姿が写っています。写真を見た私は、「うそでしょ?」とがく然としました。
約束を破った夫の言い訳とは
夫がたばこを吸っている決定的な写真を見てしまった私は、今すぐにも「なんで?」と確認したくて仕方ありませんでしたが、ぐっと我慢して帰宅を待ちました。そして、次の日の夕方に夫が帰宅。夫はたばこを吸ったことが私にばれているとは知らず、楽しそうに旅の思い出を話します。
しかし、私の表情が暗く反応がないことに気付き、「どうしたの?」と不思議そうに顔をのぞき込んできました。そこで私は写真を見せて「説明してくれる?」と問いかけます。
すると、夫は急に慌てだし「これは違うんだ! 友だちに一緒に吸おうって誘われて、断れなくてつい……」とひと言。小学生のような言い訳をする夫を見て、私は頭を抱えます。私は「友だちに誘われたら何でもするの? 私たちにとって唯一の約束って覚えてる? たばこを吸うとき、私や○○(娘)の顔はよぎらなかったの? 私が写真を見せなかったとしてもちゃんと報告した?」と、ずっと聞きたかった質問も投げかけました。
すると夫は、「ごめん。楽しくて○○(私)や○○(娘)のことを何も考えられなかった。黙っていればばれないと思った」と、一児の父親とは思えない回答にびっくり。前に一度、夫は私に隠れてたばこを吸ってしまったことがありましたが、そのときはまだ娘が生まれていなかったため許した過去があります。そのとき、夫は「二度と吸わない」と約束したため、お互いに和解することで穏便に済ませていました。
しかし、今回は娘も生まれ、前回とは訳が違います。納得して2人で決めたルールを二度も破り、黙っていたらばれないという理由で吸ってしまった夫に怒りが湧き上がりました。さらに、自分が黙っていれば私にはばれないという、そもそもの夫の考え方に不信感を抱きました。
このままでは今まで通りの関係を続けられないと判断した私は、頭を冷やすためにも娘を連れて実家へ帰ることに。すると、ひとりになった夫は今回のことを反省し、私と娘に謝罪するために実家まで迎えに来ました。そして、「今度こそ絶対に約束を守るから帰って来てほしい」とお願いされ、時間がたっていたこともあり私も落ち着きを取り戻し、許すことにしたのです。
まとめ
他の家庭から見ると「たばこくらい大したことない」「大ごとにし過ぎで夫がかわいそう」と思われるかもしれません。しかし、わが家にとってはたった1つの約束であり、娘のため、お互いの信用のための大切な約束です。何よりも、私が見ていないのをいいことに、平気で約束を破った夫にはショックが大きかったのです……。
その後はしっかりと反省し、和解できた夫ですが、また隠れてどこかで吸うかもとしれないという不安も拭いきれていません。これからはただ夫を手放しで信じるだけではなく、これまで以上に夫の監視が必要だなと感じた出来事でした。
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