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「すぐに警察が…」痴漢に遭った妹。親や警察に囲まれる様子を見て、後悔した姉は…!? #小学生の痴漢被害 最終話

「小学校低学年の時に痴漢にあった話」最終話。小学校受験をしたもちこ。無事合格し、家から電車を乗り継いで、片道1時間半ほどかかる小学校へ通うことになりました。入学してから半年間は、お母さんに付き添ってもらっていましたが、いつしかひとりで通学するように。

朝6時に起き、満員電車に揺られて通学していたもちこ。人がまばらな帰りの電車で、ウトウトしながら過ごす時間が至福の時となっていました。

ある日の帰りの電車で、同じ車両には数人しか乗客がいないにもかかわらず、もちこのすぐ隣に座ってきた見知らぬ男性。その男性は、触っているかいないか微妙な触り方で、もちこの体に触れてきたのです。

「怖い! 泣く……! でも泣いたらもっと怖いことになるかもしれない……」と、涙をこらえながら次の駅で下車。降りたことのない駅でしたが、なんとか改札を出たもちこは、母に電話をかけました。

 

「なんでそんなところにいるの!?」と驚くお母さんですが、もちこは電車で起きた出来事を話すことができず、もごもごとごまかします。そして、迎えにきてくれた母とともに帰宅しました。

 

その後、大人になり結婚して子どもができても、母に話せずにいるもちこ。当時のことを思い出し、モヤモヤとした気持ちを抱えていました。

 

時は戻り、痴漢被害からしばらく時間が過ぎたころのこと……。

 

同じ被害に遭った妹は…

痴漢1

 

 

痴漢1

 

 

痴漢1

 

痴漢被害からしばらく経ったある日、もちこの妹が似たような被害に遭ってしまいました。

 

母に相談した妹。母はすぐに警察に連絡し、女性警官が主となって、聞き取り調査がおこなわれました。

 

「警察の人もお母さんも、すごく心配して話を聞いてくれてる……」

 

妹の様子を見ていたもちこは、「自分もすぐに声を上げていれば、こうなっていたのかな」と後悔するのでした。

 

学生時代には、痴漢に遭ったクラスメートから「その場で捕まえて駅員さんと警察の人に突き出してきた」という話を聞いたもちこ。その後、その痴漢は捕まったそう。

 

「自分が被害を受けたと認識したらすぐ反撃していいんだ……!」

 

妹やクラスメートの出来事で気づきを得たもちこ。そして、幼い子どもを狙うすべての痴漢を憎らしく思っていました。

 

クラスメートが警察官から聞いた話では、新入生や新社会人が増える4月は、「遅刻したくないから言えない」という気持ちを狙い、痴漢が増えるそう。同じ理由で、期末テストの期間も被害が多く、中高生が無差別に狙われるというのです。

 

「最低すぎ……」

 

もちこは、小さな子どもはもちろん、すべての人たちが痴漢被害で苦しむことがなくなるよう、心から願うのでした。

 

 

自身が痴漢に遭った際、誰にも言えなかったもちこですが、「自分が被害を認識したら声を上げていい」と気付きました。「勘違いだったらどうしよう」「恐怖から声が出ない」など、さまざまな理由で痴漢の被害を訴えることが難しいときもあると思います。

 

しかし、ひとりで抱え込まず、身近な誰かに相談することで、きっと周囲が親身になって聞いてくれることでしょう。それによって、次の被害者をなくすことができるかもしれません。

 

そして、「何かあれば声を上げていいんだよ」と、日頃から子どもに伝えておくことも大切なのかもしれませんね。

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターmochiko.

    2016年生まれの息子と、2018年生まれ軽度知的障害・自閉症スペクトラム・ADHDの娘の母。出産してから完全ワンオペの日々。ライブドアブログ公式ブロガーとして、育児漫画ブログを毎日更新中。

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