赤ちゃんの体は小さいので、ちょっとした傷やおできなども大きく見えて気になりますよね。私の子どもが赤ちゃんのとき、歯茎に白い水ぶくれのようなものができました。それは「上皮真珠(じょうひしんじゅ)」と呼ばれているそうです。今回は、わが子の歯茎にできた「上皮真珠」の症状や経過などについてお伝えしたいと思います。
歯茎に水ぶくれのようなものを発見
わが子が生後2カ月ごろのある日、口の中を見てみたら、歯茎に白い水ぶくれのようなものが2つほどできていました。触るとやわらかく、ぷにぷにしている感じ。わが子自身は痛そうでもかゆそうでもなく、ふだん通り元気でした。そのため、しばらく様子を見ていましたが、2~3日しても変化がなかったため、念のため歯科で受診することにしました。
「上皮真珠」は基本的に治療の必要なし
歯科医に白い水ぶくれのようなものを診てもらうと、「上皮真珠ですね。問題ないですよ」とのこと。初めて聞く言葉だったのですが、胎児や新生児に多く見られる症状なのだと聞きました。
上皮真珠は、母親の胎内で歯が形成されるときに残った組織が歯茎から出てきたものとのこと。そのままにしておけば、破れてなくなるか、乳歯が生えるとともになくなるのだそうです。
その後、2カ月ほどで「上皮真珠」は自然消滅
歯科医の言う通り、上皮真珠はとくに治療もせず、そのままにしておきました。授乳の際も困ることはなく、なにより赤ちゃんがかゆがったり痛がったりしないので、安心して見守ることができました。
上皮真珠は、変わらない大きさで2カ月ほどわが子の口の中にありましたが、気付かないうちに破れたらしく自然消滅。痕もとくに残っていませんでした。その後、乳歯も普通に生えてきて、以後、上皮真珠ができることはありませんでした。
上皮真珠は、基本的には自然消滅するようですが、気になって触りすぎたりすると、炎症を起こす可能性もあるとのこと。同じようなものがわが子の口の中にあるという方は、念のため受診し、あまり触らないように気を付けたいですね。
著者:石原みどり
知的障害を持つ子どもと口唇口蓋裂を持つ子どもの母。波乱万丈で大変なこともあるが、子どもたちと幸せいっぱいに生活している。経験を踏まえ、子育てに関する情報を発信中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。