毎日弁当を作る私
「お弁当ありがとう!」と私が作った弁当を受け取り、仕事から帰ってくると「お弁当ごちそうさま。おいしかったよ」と必ずお礼を言ってくれる夫。そんな夫を見て、子どもも「お弁当ありがとう!」と言ってくれています。
私はその瞬間が大好きで、2人が「ありがとう」と言うときの笑顔を見たくて、毎日弁当作りをしています。献立を考えるときも「このおかず喜んでくれるかな?」とか「今日はサンドウィッチにしようかな?」と2人が喜ぶ姿を思い浮かべています。
実家で弁当を作ると…
そんなある日、夏休み中の子どもを連れて、実家で長期間過ごすことになりました。
私の両親は共働きで、実家で暮らしている弟も働いています。そのため、母はいつも朝早く起きて、父と弟の弁当を作っていて、母の力になりたいと思った私は、滞在中は母の代わりに料理を担当することにしました。
そして、さっそく父と弟の弁当作りを開始。すると、弟からは「ありがとう」という言葉をかけられたのですが、父から感謝の言葉や味の感想などはありませんでした。
そのことを母に言うと「いつもそうなんだよね……」と言うのです。弁当を作ってもらうことを当たり前のように思っているような父の態度に驚くとともに、いつも感謝を伝えてくれる夫はすごいんだなと思いました。
夫と結婚してよかった
結局、滞在中に父から「ありがとう」と言われたことは一度もありませんでした……。
そして、気がつくとあっという間に自宅へ帰る日に。翌日からまた夫と子どもに弁当を作る日々が始まりました。すると、やっぱり夫は「お弁当ありがとう」「ごちそうさま。おいしかったよ」と感謝の気持ちを伝えてくれて、私は改めて「この人と結婚してよかったな」と心の底から思ったのでした。
感謝されたくて弁当を作っているわけではないですが、やはり「ありがとう」と言われたほうが作りがいがありますし、なにより「次はなにを作ろうかな?」と、弁当を作るときのモチベーションが上がります。私自身、父に弁当を作ってみて、感謝をされるのが当たり前だと思っていたことにも気づいたため、「感謝されるのはありがたいこと」なんだと忘れないようにしようと思います。
著者/花山 花子
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