「昼間だけでもここにいたいの」とマリにお願いされたりっちゃん。子どもふたりをワンオペで育児するマリをかわいそうに思い、「昼間だけなら」とマリの頼みを承諾しますが……。
違和感のあるママ友の行動
「本当っ? マリ……うれしい!」
その日からマリは、毎日りっちゃんの部屋を訪れるようになりました。
ある日、りっちゃんが家事をしていると、マリの姿が見えなくなります。
「一度家に帰ったのかな……何も言ってなかったけど。昼間は帰れないって言っていたし……」
りっちゃんが不思議に思っていると、部屋の奥から「ゴト」と物音が。「マリさん?」と振り向くと、「トイレ借りてた!」とマリさんが現れます。
「急にいなくなるから、どこ行ったのかと! びっくりしたよ」
りっちゃんの言葉に、マリはホッとしたような表情を見せ、「ちょっとおなか痛くてさー」と呟くのでした。
「りっちゃん! 野菜をいただいたの」
ダンボールに入った大量の野菜を抱え、「私たちで調理して、みんなで食べない!?」と提案するマリ。
遠慮するりっちゃんをよそに、子どもたちはノリノリです。
「え……まじ? 晩ごはんまで一緒となると、ほとんど同居状態やな……」
喜んでいる子どもたちの様子に、「まぁいいのか……?」とりっちゃんは渋々納得するのでした。
ママ友と晩ごはんは、たまのイベントならば楽しいはずですが、“同居状態”と思ってしまうほど一緒にいると、ちゅうちょしてしまうのもわかるような気がします。ママ友に限らず、友だちや仲の良い同僚でも、一定の距離感は大切ですよね。
皆さんは人間関係において、急激に距離が近づき、戸惑ってしまった経験はありますか?