妊娠中に増えた体重や、妊娠前とはすっかり変わってしまった体型。授乳期間中だけど、そろそろもとに戻したい……。産後は、増えた体重やおなかまわりが気になるので、そんな気持ちになるママたちも多い時期ですよね。今回は、産後ダイエットをする場合は、いつごろからはじめてもいいのか、時期とあわせてお伝えします。
授乳期間が終わってからダイエットを
もともと標準的な体型の場合は、自然にもとの体重に戻る場合がほとんどです。しかも、赤ちゃんが飲んでいるママの母乳は、ママの体の血液から作られるため、消費するエネルギー量そのものが増加します。
妊娠中に体重が増えてしまったとしても、産後は極端に食事を制限したり、無理な運動をするようなダイエットをする必要はありません。ダイエットは、授乳期間が終了してから。また、体重は産後3〜4カ月程度でもとの体重に戻ることを目標にしながら、授乳期間を過ごしましょう。
軽い運動を続けながら、無理なくダイエットを
少しずつ軽い運動をはじめる時期は、産後6週間以降が望ましいです。だいたい2カ月ぐらいを過ぎたころから、ゆっくりはじめましょう。
初めは家の周りをウォーキングしたり、軽いストレッチをして体をゆっくり動かすことから。無理なく運動を継続しながら、健康的に妊娠前のような体重に戻すようにしましょう。まだまだ慣れない育児の疲れもある時期なので無理は禁物です。
エネルギー量を抑え、野菜をたっぷりと!
産後、体重を減らすための食事の基本は、エネルギー量そのものを抑えた低カロリーの食事にすること。メインの主菜には、脂質の少ない魚や肉にして、使う油を控えめにするだけで、カロリーそのものを抑えることができます。白身魚や鶏のささみや豆腐などを使った料理をしっかり食べるようにしましょう。
また、野菜はもちろん、きのこ類や海藻類をたっぷり食べることで、ビタミンやミネラルをとりながら食べ応えもアップ!少しの量で満腹感を得ることができます。
授乳期間中は、早くやせようとあせる気持ちもあるかもしれませんが、まずは母乳がしっかり出るように心がけてみませんか?授乳期間が終わってから、しっかり体を動かして体重や体型を戻すようにしましょう。
著者:管理栄養士 富田チヤコ
管理栄養士で一男一女の母。大学卒業後、専業主婦時代に離乳食作りから食の重要性に気付き、管理栄養士・フードコーディネーター・消費生活コンサルタントの資格を取得。書籍や女性誌の栄養監修など、主に健康と食のジャンルを中心にフードライターとして活動中。