告白を断ったのに…
私が大学院生のとき、社会人の先輩になぜか気に入られてしまい、熱烈なアプローチを受けたことがあります。彼から告白され、私は「今は誰とも付き合う気はない」と伝えたのですが、毎日彼からの電話があり、休みの日には用事があるという名目でうちの近くまで来るように。
私はなるべく距離を置こうとしていましたが、彼はまったく諦めてくれず「君をここに連れていきたい」「君に似合うアクセサリーを買ってあげたい」など、目をぎらつかせながら熱く語ります。あるときは花束を抱えて私の前に現れたことも……。
「君は素晴らしい人だから」と異常なほど褒めてくれる彼でしたが、私は何度告白されても「あなたと付き合うことはない」と丁重に断っていました。しかし、彼からの連絡は一向に止まりません。
彼氏のライセンス取得?!
そんなある日、彼は突然私が通う大学院に現れました。彼から「どうしても言いたいことがある」と言われ、私は断り切れずに話を聞くことに。すると、彼は自信満々の顔で「付き合ってもらえなくてもいいから、彼氏のライセンスがほしい」と真剣に言ってきたのです。
私は彼の言ってる意味がよくわからず「は?」となりました。彼は「デートなどはしなくてもいい、もちろんボディタッチも絶対しないから彼氏の称号だけがほしい」「君を他の人に取られるのだけは耐えられないから、彼氏という肩書きをくれないか」と言います。
こんなことを言われたのは人生で初めてだったので、私はさすがに面食らいました。これはまずいと思い、少し語調を強め、かつ丁寧に「ありがたいけど無理」「友だち以上は考えられない」と彼に伝え、ようやく諦めてもらうことができたのです。
彼の言動がエスカレートしたのは、大学の先輩と後輩という関係性から完全にシャットダウンできなかった私にも非があったと思います。しかし、強烈で熱い彼が放った「彼氏のライセンス」というパワーワードは忘れられず、今でも思い出してしまいます。
著者/田邊茉由
イラスト/おんたま
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