脳の機能を活性化する「5行日記」とは?
物忘れが気になり始めた当初は、認知症の始まりかと心配になりネットで調べましたが、用事があったことそのものではなく、用事の内容を忘れてしまう場合は加齢による症状の1つだとわかりました。 それにより、今のところは認知症ではないので大丈夫だろうと安堵 。ただ、これをきっかけに今後、年を取って認知症にならないために、今から何か対策をしようと思うようになりました。
そこで、もうじき47歳になる私は、以前から興味があった脳神経内科・認知症専門医推奨の5行日記を試すことにしました。5行日記とは、1日5行の日記をつけ続けることで脳の働きを回復させるという脳トレの方法。事前に作っておいたフォーマットに沿って5つの内容を手書きでノートに記します。私の場合は、次の5つを書くことにしました。
・天気
・服装
・食べた物(朝昼夜)
・何をして過ごしたか
・1日を終えての感想
ルールに従って毎日同じ項目について書き、機械的に書ける項目もあれば、しっかりと脳を使って書く項目もありますが、書くのは全部で5行だけというところに取り組みやすさを感じました。早速、新しいノートを購入して日記を書き始めました。
スタート早々に壁にぶつかり現実を知る
初めて日記を書いた日のことです。自分でも驚きましたが、1日目からいきなり壁にぶつかりました。就寝前に日記を書くのですが、朝食や昼食はもちろん、ほんの数時間前に食べた夕食さえもサッと思い出せないのです。
また、毎日同じような服を着ているせいか、「あれ……今日は何を着ていたかしら? 」と、記憶をたどろうとしても思い出せません。最終手段として、脱衣所で脱いだ服を見て判明するという散々な結果に。特に朝食はパン派でいくつかバリエーションがあり、どの種類のパンを食べていたのかを思い出せませんでした。
これには、もう若くはないのだなと年齢を感じずにはいられず、ひとり焦燥感に駆られる夜。最初からこれでは先が思いやられるなとへこむ一方で、頑張って取り組んでみようという意欲が湧いてきました。
そして、意識をして見たり食べたりしていないと、記憶ができていないということがわかってきました。今日したことや1日を過ごした感想は割とスラスラ出てきますが、記憶をたどるスピードがとても遅いのです。また、普段は電子機器に頼って変換している漢字を、脳を使って思い出しながら書くので手書きの大切さを改めて感じました。
書くことに慣れていくうちに効果を実感
日記を書き始めて3日目までは、やはり食べた物や服装を思い出すのに苦戦しました。ですが4日目以降になると、思い出すのにかかる時間が短くなってきたことを実感。意識して覚えるように心掛けたせいもあるのか、脳が思い出すことに少しずつ慣れてきていると感じました。
日記にある何をしたかの項目に在宅ワークの業務内容を書くときは、作業の進行状況や予定などを1度整理できるので、備忘録代わりになり便利だと思いました。また、その日おこなう予定だった家事ができたかどうかなども日記で確認ができるので、日常生活の指針のような役割も果たしてくれています。10日目を過ぎたころには、書き終えるのにほんの数分しかかからなかった日も! 服装や食べた物も、思い出す時間がだいぶ短縮されました。
2週間がたった現在では、天気が曇りから昼過ぎに雨に変わった、夕食のお味噌汁は昨日の残りだったといったこまかい部分まで思い出せるように。最初の3日間と比べると考えられないような、大きな進歩でした。少しの取り組みでも脳に変化が表れ、活性化されていると感じるのでうれしいです。このまま日記をつけることを習慣化していこうと思います。
まとめ
たった5行程度の日記を書くことで本当に変わるのかな……と最初は半信半疑でしたが、普段の生活に役立つことも多いので、試してよかったと思いました。肝心の物忘れへの効果ですが、今までは思い出せないままになっていたことが、少し時間をかければ思い出せるようになり、少なくとも忘れっぱなしが減ったと感じました。いつか取り返しのつかないミスをしてしまうことを心配していたので、今後も5行日記を習慣化すればそれを未然に防げるような気がします。
自分の生活を俯瞰するのも良いものだと感じました。これからも5行日記を続けて、加齢に負けないように脳の働きを回復する努力をしていこうと思います。
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