ただ、1点だけネットで見た「先生が淡々とした態度で高圧的だった」という口コミが気になっていた白井さん。実際に先生と対面すると、ギンギンな目に加え、早口で淡々と話す態度に驚いたものの、時間が経つにつれて次第に打ち解けていきました。しかし、残念ながらある日突然別の先生に代わってしまったのでした。
そんなある日、助産師さんに「経産婦さんだと無痛分娩にしても効き目がないうちに産まれてしまう場合がある」と説明を受けることに。しかし、白井さんの中で無痛分娩で産むという考えは変わらず、その意思をはっきりと伝えたのでした。
それから計画分娩にし、日程を決めることに。入院日当日、荷物を持って病院に向かおうとするのですが、玄関先にいた娘の様子が気になって……?
出発前、寂し気な娘の表情が気になって…
※陣痛促進剤は輸液ポンプを使用して投与します。
寂しそうな表情を浮かべる娘を抱きしめ、
「いってくる!」と笑顔で伝えた白井さんは、自宅をあとにします。
そして、病院へ到着。
採尿や血圧、体重測定、NSTなどを済ませました。
院内を案内され、着替えを渡され内診を終えると、
先生から「バルーン入れて10時から
促進剤を入れていきましょうか」と伝えられます。
「はーい、じゃあ入れますよ~」
初めての体験に恐怖で思わず体が震えてしまう白井さん。
しかし、入れてみると思ったより痛くなく、
ホッと安心するのですが……。
1時間後――。
「お昼ごはん食べようか」
そう聞かれた瞬間「キタ」と、
遅れてきた痛みを感じるのでした。
ママと離れてしまうことに寂しさを感じていた娘さんでしたが、白井さんも同じ気持ちでした。長く離れるのが今回が初めてだったとのことですから、なおさらですよね。病院に着くと出産に向けての準備が始まりましたが、いよいよですね。恐怖や痛みに耐えなければいけない場面もこれからさらに出てくると思いますが、心強い先生や助産師さんがいるので安心して出産に臨んでほしいです。
監修/助産師 松田玲子