ただ、1点だけネットで見た「先生が淡々とした態度で高圧的だった」という口コミが気になっていた白井さん。実際に先生と対面すると、ギンギンな目に加え、早口で淡々と話す態度に驚いたものの、時間が経つにつれて次第に打ち解けていきました。しかし、残念ながら、ある日突然別の先生に代わってしまったのでした。
そんなある日、助産師さんにバースプランを聞かれます。「うーん……」と少し悩むと、次の瞬間、「はい!」と勢いよく手を挙げて……?
バースプランを聞かれ、真っ先に思い浮かんだのは…
「おお、どうした!?」
「内診少な目がいいです」
その理由を助産師さんに話すと……。
「内診てそんなに痛くないはずだよ?」
「へ?」
(内診が痛くない!? 一体どんな
ゴッドハンドの持ち主だというの!?)
助産師さんの話が信じられず、
疑いの目を向けていると、
「無痛分娩希望なの?」と質問されます。
「経産婦さんだとあんまり効き目が出ないうちに
産まれちゃうかもだよ?」
「え?」
助産師さんは、「あんまり意味ないかも……」と、
その理由を説明するのですが、
無痛分娩でおこないたいという白井さんの決意はブレず。
そして、計画分娩にするため日程を決めました。
いざ、その日を迎え、
産院へ向かうため靴を履こうとしていた白井さん。
すると、ママを見送ろうとする娘の姿が……。
少しうつ向き、寂しそうな表情で
もじもじとしていたのでした。
助産師さんから、「経産婦さんだと、無痛分娩では意味がないこともある」という説明を聞いても、「無痛分娩で出産したい」という決意はまったくブレなかった白井さん。言葉の端々から、"出産に関する痛みをできるだけ軽減させたい"という必死な思いが伝わってきますね。
監修/助産師 松田玲子