そして、計画無痛分娩を選択し、入院手続きを済ませたあとは、採尿や血圧・体重測定、NSTなどをおこないました。その後の内診では、先生がバルーンを入れることを提案してきたのですが、恐怖を感じながらもバルーンを入れてから1時間が経過すると、生理痛のピーク時のような痛みを感じ始めていた白井さん。
そんな中、昼食が運ばれてくると、なんとか痛みがおさまったタイミングで食事をとることに。しかし食べている途中、とてつもない痛みに襲われてしまいます。なんとか残っていたごはんを食べ終えると、すぐにナースコールを押したのでした。
先生がやって来て内診をしたあと、麻酔のために腰に注射を打ちました。麻酔が効くまでの間、痛みに悶えていましたが、麻酔が効くと余裕の表情に。そんな中、1人の助産学生が出産に立ち会うことが決定。その後、陣痛促進剤を追加することになるのですが、薬を追加されると余裕だった表情が一変。痛みで悶える姿を学生がやさしく励ましてくれたのでした。
促進剤追加から1時間後、出産のクライマックスに…!
「大丈夫。もうすぐですよ~」
「おお~きてるね~。おっし! 内診してみようか!」
「……うん、全開だね」
「よし! 産んじゃおう!」
その言葉に「はい!」と返事をする白井さん。
「力入れて!」
「目開いて! 頭見えてるよ!」
「力抜いて、生まれるよ!」
そして次の瞬間、
赤ちゃんの産声が聞こえました。
赤ちゃんを見ると、
周りからは「おめでとう」という祝福の声が!
こうして、無事に第2子が誕生したのでした。
助産師さんや学生など、出産の最中はみんな真剣な表情でしたが、赤ちゃんが生まれるとうれしそうな表情へと変わり、赤ちゃんの誕生を祝福している姿にとてもほっこりしました。白井さんも痛みに耐えるのはつらかったと思いますが、無事に出産することができて本当によかったです。ご出産おめでとうございます。
監修/助産師 松田玲子