目の周りにできる小さなブツブツ
子どものころから、暑くなると私は目の周りに水滴のような汗をかきます。もちろん、汗は拭えば消えるのですが、40歳を過ぎたころから、汗が引いても目の周りにに小さな水疱状のブツブツが残るように。
特に目の下の皮膚が薄い場所に汗をかきやすく、ブツブツができやすい場所でした。やがてそのブツブツは目の周りだけでなく、眉間にまで広がっていきました。
触るとザラザラしていて鏡を見るのも気持ち悪く、なんだか絵本に出てくる魔法使いのおばあさんのようだなぁと落ち込みました。しかし痛みやかゆみがなかったことから、すぐに皮膚科には行かずに様子見で放置。
秋になるとブツブツも目立たなくなり、冬にはすっかり症状も治まって喜んでいました。
しかし、翌年も夏になると同様のブツブツが再発したので、思い切って皮膚科を訪れました。
「夏にできて涼しくなると引いてしまうのなら、これはエクリン汗のう腫ですね。汗を出すエクリン汗腺が袋状になって水ぶくれのような腫瘍ができるんです。ほら、よく見ると中心が透明でしょう? 良性なので放っておいて大丈夫ですよ」と先生から言われました。
原因は不明で年齢にかかわらず発症する皮膚疾患ですが、圧倒的に中高年の女性が多いということでした。
ブツブツの正体がわかって安心した私は、それから約10年の間、夏場だけ発症するこのできものを我慢して過ごしました。
寒い季節もブツブツは消えず
ところが、50代に入ると、汗をかかない季節になっても目の周りのブツブツが残っていることに気が付きました。
ブツブツの中には中心が白いものもあります。見た目は小さな白ニキビ。ならばつぶしてしまえ! と爪でつまんでも、激痛が走るだけで中身は出てきそうにありませんでした。
痛みで涙目になりながらブツブツを指先でなでると、硬い粒状のものが入っているようでした。
取れないとわかっていても、気になって触ってしまうもの。ある日、無意識に爪で引っかいていると、激痛が走り、何かが取れた感覚がありました。
見ると白くて小さいビーズのような粒が爪に引っ掛かっています。直径1~2mmほどでとても硬く、爪で押してもつぶれそうにありません。
鏡で顔を見ると、白いできものがあった場所は穴が開いて血がにじんでいました。
季節限定なら、その一時期だけ我慢もできますが、一年中となれば話は別です。私は改めて「目の周り ブツブツ 白い」とスマホに打ち込み、検索してみました。
すると出てきたのは「エクリン汗のう腫」ではなく「稗粒腫(はいりゅうしゅ)」という目新しい名前でした。
良性だと言われても…
ブツブツの正体が知りたくて、私は再び皮膚科を訪れました。患部を診た先生は即座に「これは稗粒腫ですね」と答え「毛穴に角質がたまってできるんです。エクリン汗のう腫のように涼しくなっても消えませんが、良性ですから放っておいても大丈夫ですよ」と付け加えました。
しかし、白い稗粒腫はよく目立ち、メイクをしても隠し切れません。保険適用内で除去できるというので処置方法を聞くと、圧出法という針で刺してからピンセットでつまみ出す方法があるのだそう。
以前、偶然ではあったものの稗粒腫の中身を取ったときの激痛を思い出しながら、「痛くないですか?」と聞くと、先生は「それは痛いですよ」と笑いながら答えました。
痛みに弱い私は、そこでおじけづいて帰宅。その後ネットで調べてみると、皮膚科で聞いた圧出法をするときに麻酔テープや麻酔クリームで痛みを軽減してくれる場合もあり、保険適用外の炭酸ガスレーザーによる治療もあることがわかりました。
まとめ
更年期の初期に「エクリン汗のう腫」と診断された目の周りのブツブツは、10年あまりを経て似て非なる「稗粒腫」を併発していたことがわかり、新たな老化との闘いが始まった思いです。できればすぐにでも取りたい気持ちですが、処置をするときの痛みがネックになって、決断できずにいます。痛みを感じずに取れる方法と医療機関を探して、今は情報収集中です。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/マキノ
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