義父が突然認知症に…
結婚当時、義両親は高齢だったもののとても元気でした。同居していても干渉されることなく、お互い自由に過ごしていたものです。そんな中、子どもが生まれ、私は育児に夢中になりました。義両親はそれぞれ趣味に勤しんでおり、それまで義両親の健康状態を気にすることはまったくなかったのです。
義父が75歳になり、認知症になりました。少しずつ言っていることが理解できなくなり、徘徊(はいかい)するようになったのです。介護は主に義母がおこなっていましたが、義母も高齢です。必然的に私も義父の介護をすることになりました。
義母は介護疲れで寝込むようになり、私は育児中。義父の認知症による徘徊の面倒も見なくてはなりません。夫は仕事で忙しく、ほとんど私ひとりで家事も育児も介護もしなくてはならない状況に。これでは当然、私の体がもたないと思い、義理の姉や兄に連絡をしてみました。
家族にサポート要請を
義理の姉は子育てが終わり、パートをしていたので多少は時間があるということでした。義理の兄は仕事をしているものの、お嫁さんが多少は介護を手伝えるということで、それからは交代で義父の面倒を見ることになってよかったです。義理の姉や義理の兄のお嫁さんが来ているときは、義母の面倒と育児に没頭できました。
こんなふうに、1人でも味方をつけるととてもラクでした。義父の認知症が進んでからは親族で会議を開いて、最終的には施設に入れることになりました。義母も心労がなくなって起き上がれるようになり、私も随分とラクになったものです。
それから、きちんと貯金をしておくことも大事だと思いました。義父には貯金があったので施設に入ることができましたが、いざというときのために少しずつ介護貯金をすると安心かもしれません。
まとめ
介護と育児を両立するのは、本当に大変でした。だからこそ、周りの人たちに相談すること、ひとりで抱え込まないことが大事だと感じます。私は周りの人たちに協力してもらえたことで、乗り越えられたことは多いと実感しています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
取材・文/はなえな
イラスト/エェコ
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