「お隣さんがなぜ?」わが家の個人情報を把握していたワケ
わが家に引っ越しのあいさつにやってきたAさん家族。初対面のAさんから、「娘が同級生なんです。長い付き合いになりますね」と言われました。教えてもいない娘の年齢を知っていたので、私は少し警戒しました。
数日後、近所の公園でAさんとバッタリ遭遇。もともと近所付き合いが希薄な私は、会釈して帰ろうとしました。しかしAさんは、「子どもは何月生まれ?」、「パパは何時に帰ってくるの?」とわが家のことを質問責め……。さらに、Aさん自身のプライベートな内容を次々に聞かされます。自分と正反対のオープンな彼女に対して、「あんまり関わりたくないかも……」と思うように。
その後もAさんは、突然家に尋ねてきては、フルーツやお土産を手渡してきます。私は警戒心が先走り、素直には喜べなかったのですが、断ることもできません。夫は「好意があるだけじゃない?」と気にしておらず、たまにお返しするうちに、連絡先を交換する仲になりました。
するとAさんは、育児の悩みなどをメッセージで打ち明けてくるように。私も娘のグズりなどで悩んでいたため、Aさんにはとても共感。気づけば育児について、語り合う仲になっていました。それからもAさんとは、良好なママ友関係を継続しています。
後から知ったのですが、実はAさんは不動産屋さんから「お隣は同級生の子どもがいる家族」と聞いており、見知らぬ土地で友だちがほしいと考えていたのだとか。私はそんなAさんを警戒したことに反省。大人になると友だちをつくる機会の減る人がほとんどですが、私は積極的なAさんのおかげで、「ママ友」をつくることも悪くないと思えました。
著者:小山うみ/女性・主婦。2歳の女の子の母。インドア派で家にいることが趣味。娘は活発でお外遊びが大好き。公園に行くべきか葛藤する毎日。
作画:CHIHIRO
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています