初めての子育てに慣れてきたころ、「そろそろ2人目を……」と思われるご夫婦もいますよね。同時に考えたいことは、上の子への接し方です。子どもは敏感でデリケート。赤ちゃん返りを防いで、2人目の赤ちゃんと仲よくしてもらうにはどうしたらいいのでしょうか?
赤ちゃんにママを取られちゃう!上の子は不安でいっぱい
妊娠中はつわりやイライラが付きものですが、そんな状態でも休めないのが子育てです。とくに、1人目が小さいうちに2人目を妊娠した場合、今まで通りにやさしく接する事ができないママもいるかもしれません。
ところが、子どもは敏感でデリケート。ママのちょっとした態度や表情、気分の浮き沈みを、敏感に察知してしまいます。そのため、「駄々をこねてママを困らせる」「いつもより甘えたがる」など、赤ちゃん返りをする子どもも。赤ちゃん返りとは、「ママの愛情を取り戻したい」という子どものSOSなのかもしれません。
わが子が赤ちゃん返り!そのときママはどうする?
上の子が2人目の赤ちゃんを受け入れられるかどうかは、妊娠中のケアによって大きく左右されます。赤ちゃん返りを子どものSOSと捉え、できるだけ上の子の不安を取り除いてあげましょう。
上の子をいっぱい抱きしめてあげると、ママの愛情をダイレクトに伝えることができます。抱き上げることが難しい場合は、片膝をついた状態でもかまいません。体調が悪くて抱っこができない日は、手を繋ぎながら一緒に添い寝するのもいいですね。ママとのスキンシップは、子どもを安心させる効果があります。
また、がまんしていることを褒めたり、名前を呼んであげたりすることも重要です。上の子が、「ママに注目されている」「大切に思われている」と感じるようにしてあげましょう。ちなみに、「お姉ちゃん(お兄ちゃん)なんだからがまんして!」というセリフは避けたいところ。「赤ちゃんのせいでママの態度が変わった」と感じてしまうと、上の子が赤ちゃんの存在をスムーズに受け入れられなくなってしまう可能性もあります。
上の子のSOSをできる限り受け止めて
ママから受ける愛情は、わが子の人として欠かせない「安心」や「安全」といった感情の基礎となっていきます。子どもが不安を感じてSOSを発信したときは、その不安を取り除いてあげることを最優先に考えたいですね。上の子がすこやかであってこそ、兄弟姉妹の関係が良好になるのだと思います。