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「着替えてみせてよ」恐怖!怪しい男に着用を求められた、衝撃の一着とは!? #誘拐されかけた話 3

「あの日わたしは、誘拐されかけた」第3話。ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。突然、見知らぬおじさんに話しかけられたと思ったら、おじさんは大声で女児向けアニメについて語り出しました。これが通称“キュアおじ”との出会いです。

ほや助さんは事を荒立てないよう、平静を装いますが、キュアおじの勢いはさらに加速。「かわいいなぁ」と、ほや助さんの頭に手を伸ばします。ほや助さんは間一髪のところで手を振り払いますが、キュアおじは「頭ポンポンしようとしただけだよ!」と笑顔……。しかし、その目はねっとり、粘着質な雰囲気をまとっていたのです。

笑っているようで笑っていない、キュアおじの粘着質な視線。ほや助さんは全身の毛穴があわ立つほどに恐怖を覚えます。

 

にこやかなのに、目は笑っていない…

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「本当にごめんなさい。もう行かなきゃいけないです……」

 

「チッ……。あと少しだけ! ねっ?」

 

笑顔を見せながらほや助さんを引き留めるキュアおじですが、その表情とは裏腹に、聞こえてきたのは舌打ち。しかも、目は明らかに笑っていません。

 

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恐怖におののくほや助さんをよそに、キュアおじは車から何かを取り出そうと後ろを向きます。その間に逃げ出すことを考えますが、タイムーバー。

 

「絶ッッッ対!! 君にぴったりだと思うんだよね!」

 

「えっ? な、なんですか、それ……?」

 

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キュアおじが車から取り出したのは、女児向けアニメの変身セット。

 

「なんでおじさんが、こんなの持ってるんだ? 自分で着られるわけないし……」

 

あまりの衝撃に、ほや助さんはどうにか事態を理解しようと努めますが、キュアおじの異様さばかりが際立ちます。

 

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困惑するほや助さんに対し、キュアおじは、さらなる驚きの言葉を投げかけます。

 

「これをさ……今、ここで着てみないかな? と思ってさ……」

 

「!?」

 

「姪っ子が、もう着ないっていうから……」と主張するキュアおじですが、信じられるはずもありません。悪びれる様子もなく、むしろ不適な笑みを浮かべながら、車の中で着替えることを勧めてきたのでした。

 

 

残念なことに、子どもへの不審な声かけは、日々少なからず発生しています。各自治体の公式サイトで声かけ事案についてアナウンスされているほか、警察庁や都道府県警察の公式サイトでは子どもを犯罪から守るための情報が配信されています。

お子さんの安全のため、一度、チェックしてみてはいかがでしょう?

>>次の話

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターほや助

    宮城県仙台市在住、アラサー絵描き。インパクト大な人々とのトンデモ体験談を、ライブドアブログ・instagramで連載中。

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