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実はNG!長年蓄積された紫外線ダメージ…乾燥した秋の年齢肌にやりがち保湿スキンケア【医師監修】

ただでさえ加齢で乾燥しやすい肌に、紫外線ダメージが目に見えてくる秋。これから冬に向かうとともに大気が冷えて乾燥すると、肌はさらに乾燥することに……。そこで大切なのが保湿ケア。美容専門医の黒田愛美先生に、特に40代・50代が気を付けたい保湿ケアのポイントを教えてもらいました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師黒田 あいみ 先生

美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic医師(東京都中央区銀座4丁⽬2-17 銀座111レジャービル13階)。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。
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秋は紫外線ダメージがシミやシワに表れやすい?

夏の強い紫外線を受けた肌はどんどん老化

夏に浴びた紫外線は秋になってダメージとなって表れるのでしょうか。

 

「紫外線を浴びた直後にも、赤みなど肌トラブルは出ますが、シミやシワとなって少しずつ目立ってくるのが秋です。

 

紫外線を浴びると、肌の細胞内に活性酸素という老化促進物質が大量に発生します。活性酸素は肌の細胞を傷つけて、バリアー機能を低下させてしまいます。

 

そしてバリアー機能が低下すると肌から水分が蒸発しやすくなり、乾燥が進みます。

 

秋は肌の乾燥が進む季節。保湿をしっかりおこなうことが大切です」(黒田先生)。

 

40代、50代は特に乾燥が進むのはなぜ?

実はNG!長年蓄積された紫外線ダメージ…乾燥した秋の年齢肌にやりがち保湿スキンケア【医師監修】

 

年齢とともに皮脂腺が減少しているため

秋から肌が乾燥するのは若い人も同じだと思うのですが、40代、50代はやはり若い人より乾燥が進みやすいのでしょうか。

 

「40代、50代の肌のほうが断然乾燥しやすくなっています。

 

その理由は、皮脂腺の量の違いです。

 

皮脂腺は肌から皮脂を分泌する組織ですが、思春期から増加し、年齢ととともに減少することがわかっています。40代、50代になると皮脂腺の活動が低下することで乾燥が進みやすくなるのです。

 

そして、肌が乾燥すると角質層の水分量が減少して、バリアー機能が低下してしまいます。さらに、皮膚表面の水分量が少ないことで皮膚が折れ込まれ、戻らなくなることでシワが発生しやすくなります。

 

また、乾燥を補うために皮脂が過剰に出て、乾燥しているのにベタベタすることもあるなど、乾燥はさまざまな肌トラブルに派生しやすいのです」(黒田先生)。

 

 

やりがちな保湿のNGケアは?

実はNG!長年蓄積された紫外線ダメージ…乾燥した秋の年齢肌にやりがち保湿スキンケア【医師監修】

 

肌に摩擦や刺激を与えるケアはNG

40代、50代は特に肌が乾燥しやすいのですね。それではどのような保湿ケアが良いのでしょうか。やりがちなNGケアはありますか。

 

「多いのは、コットンを使ったNGケアです。

 

・ 化粧水を含ませたコットンを肌の上でたたく

・ 化粧水を含ませたコットンを肌の上ですべらせる

 

肌に摩擦や刺激を与えると角質層を傷つける原因にもなるのでNGです。洗顔ブラシも避けて、手で洗ったほうがいいでしょう。摩擦になりにくいコットンを肌の上に置くコットンパックやシートパックはOKです。

 

あと多いのが、洗顔のNGケアです。

 

・ 朝は洗顔せずにふき取り化粧水だけで済ませる

・ ノーメイクの日もダブル洗顔する

 

ふき取り化粧水は、コットンが肌に摩擦を与えるのでNG。なお、朝は洗顔料で洗顔しなくても、水でさっと流して保湿するだけでOKです。年齢肌は特に、洗い過ぎると肌に必要な皮脂や常在菌まで除去してしまい、角質層(もっとも外側にある肌の層)も傷つけてしまいます。ダブル洗顔もその危険性があります。

 

ただし、メイクをしっかりして、オイルクレンジングでオフした後などは、ダブル洗顔が必要です。肌に汚れが残っていると肌荒れの原因になるため、必ずダブル洗顔をおこないましょう」(黒田先生)。

 

保湿コスメを選ぶときのポイントはありますか?

 

「防腐剤や界面活性剤、アルコールなど肌に刺激となる添加物が入っていないかどうかは必ずチェックしてください。

 

40代、50代なら、今は幹細胞(失われた細胞を再び生み出して補充する能力を持った細胞)を使ったコスメが注目されています。ヒトの細胞を培養した液の上澄みをコスメに用いたものですが、実は私も使っています。加齢によるトラブルを細胞レベルで修復するコスメとして話題になっています」(黒田先生)。

 

まとめ

最後に、黒田先生は「どんなに良いコスメを使っても、インナーケアがしっかりされていないと効果が薄くなってしまいます。便秘や下痢をいつもしているなど腸内環境が乱れている人は、そこから見直す必要があります」とアドバイスしました。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

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取材・文/岩崎みどり

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