「自分で書きたい!」娘の初めてのお手紙
娘の行動についつい手や口を出しがちな私。自主性が出てきた3歳の娘は、自分のペースを守ろうと必死です。しかし、そんなマイペースな娘を見ている私はヤキモキして何かと先回りしてしまいます。
ある日、娘は友だちからの手紙に「お返事を自分で書きたい」と言い出しました。そこで、私は白い紙に薄くひらがなを書き、娘になぞってもらうことに。当たり前ですが、書き順はめちゃくちゃ……。最初は我慢したものの、どうにも気になって横から口ばかり出してしまいました。
書こうとすれば止められ、あれこれ指示されて思い通りに書けない娘。さすがにしびれを切らしたのか「ママ大丈夫よ!」と私を制止し、そして「失敗しても大丈夫なのよ」とキッパリ。その言葉に私ははっとしました。何度も繰り返せばよいものを、最初から完ぺきを求めていたのです。その後、何度も根気強く同じ文字を練習した娘は、いつの間にか正しい書き順で文字を書いていました。
なぜその言葉が娘から出てきたのか、その理由を尋ねると「保育園でハサミや折り紙を使うときに先生が言うんだよ!」とのこと。「失敗しても大丈夫」いつしかそんな気持ちが薄れて大人になっていた私。「失敗しないようにしなきゃ」と子育てしていたときに、失敗は成長につながる経験なのだと改めて娘に気づかされた出来事でした。
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作画/Pappayappa
著者:斎藤アキ
夫と3歳の娘と暮らすアラフォーのママ。超インドアで家が大好き。引っ越しが多い生活のため、家具の配置に苦戦中。暑がりの夫と娘に対し、極度の寒がりのため、エアコンの温度でもめやすいとにかく明るい家族。