ほや助さんの誘拐未遂事件から3カ月後に起きた、女児への不審な声かけ……。
被害に遭っているのは、私だけじゃない…
年齢は40代前後、髪型は耳までの長さで暗い色……。
注意喚起のメールに記された不審者の特徴は、キュアおじと酷似。そして、キュアおじがほや助さんに放った「またかよ」という言葉を思い出します。
「やっぱり、私だけじゃなかったんだ……」
「『友だちになろうよ』と声をかけた、だって! それから……」
「『キスされそうになった』……!?」
メールを読み進めると、そこには衝撃的すぎる内容が書かれていたのです。
「今度は●小の3年生が……」
「えっ、▲▲町にも出たの!?」
「×丁目の子も……」
キュアおじと思われる不審者による声かけ事案は、その後も数カ月に1度の頻度で発生。そのたびに情報が更新されているはずですが、捕まえるには至りません。
被害情報は届くのに、警察から良い知らせは来ない……。
ほや助さんもお母さんも、もどかしくて仕方ありません。
そして、ほや助さんが大人になり、このマンガを描いている今も、キュアおじは捕まっていない様子。つまりは十数年もの間、野放しのままなのです。
あの日の出来事は確実にトラウマになって、記憶から消えない……
「久しぶりだね、行こっか?」
ほや助さんは今でも、あのキュアおじの声が聞こえてくる気がするのです。
キュアおじが捕まっていないかと思うと、身の毛もよだちます。
警視庁によれば、子どもの犯罪被害の場所として多いのが、ほや助さんが誘拐未遂に遭ったのと同様に「路上」だそう。
できる限り、子どもひとりにならないことが大切ですが、万が一に備え、交番や人の出入りが頻繁なスーパーやコンビニのほか、緊急時に助けを求められる「子ども110番の家」の場所も、親子で一緒に確認しておくといいかもしれません。