しかし、ほや助さんが無事に帰宅できたことに、お母さんは安堵。キュアおじが捕まるかどうかは、捜査の進展を待つしかありません。
注意喚起のメールは届いたものの…
「小学校からメールが来てたの。『女子児童への声かけ、誘拐未遂事件』って」
警察からほや助さんの通う小学校に連絡が入ったのでしょう。注意喚起のメールが届きます。
しばらくの間、娘をひとりで歩かせてはいけない……。
話し合いをする両親の一方、ほや助さんは“誘拐未遂”というフレーズに、自分がどれだけ危険な目に遭ったのか、改めて突きつけられます。
「あのとき、声をかけられても無視していたらよかったのに……」
事件を思い出しながら後悔するほや助さんに、お姉ちゃんが声をかけます。
「危ない目に遭ったら、『火事だ!』って叫んで助けを求めろって、お父さんが言ってたでしょ?」
「うん、『人がすぐに出てくるから』って……」
「でも、ぜんぜん思い出せなかった。それに大声を出したら、これ以上、何かされるかもって……」
震えながら話すほや助さんに、お姉ちゃんはやさしく寄り添います。
「見た目はまぁ、普通(?)のおじさんだったから、大きい特徴はないし……」
ほや助さんは事件直後の事情聴取に対し、キュアおじの容貌を警察官に伝えていましたが、事件発生から1カ月が経過しても、新たな情報は出てきません。
しかし、事件発生から3カ月が経過し、恐怖心も薄れかけてきたころ……
「ちょっと、これ見て!」
お母さんはスマートフォンを見ながら衝撃を受けますが、それもそのはず。なんと、ほや助さんと同じような不審者に遭遇した女児がいたのでした。
ほや助さんに次ぐ、女児への声かけ事案……。お母さんの表情にも納得ですよね。
周辺の地域で起こった不審者の声かけ事案について、注意喚起のメールを送付している小学校は多くありますが、同様の取り組みをおこなっている自治体も少なくないようです。
防犯にまつわる情報のほか、地域の災害情報を発信している自治体が多い様子。気になる方は、地域の「安全・安心メール」を検索してみてください。