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「問題があるんです」そんな…不審者の人相の髪型も、車の特徴もわかっているのに!? #誘拐されかけた話 8

「あの日わたしは、誘拐されかけた」第8話。ほや助さんが大人になった今でも強烈に思い出すのは、小学校4年生のときに体験した「誘拐未遂事件」。事件が起こったのは、自宅からほんの数分の場所。突然、車から降りてきた見知らぬおじさんに話しかけられたと思ったら、おじさんは大声で女児向けアニメについて語り出しました。これが通称“キュアおじ”との出会いです。

キュアおじは女児向けアニメの変身セットを取り出し、「着替えてみせてよ」と要求。ほや助さんの腕をつかみ、自宅へと誘います。しかも、キュアおじの車の中には、まさかの女児用下着が! あまりの恐怖にキュアおじの手を振りほどこうとすると、キュアおじが手にしていた変身セットが水溜まりに落下。すると、キュアおじは「かわいそうに」涙をこぼし、悪態をながら車で走り去りました。どうにか解放されたほや助さんは、無事に自宅に帰れたのです。

しかし、ほや助さんから事情を聞いたお母さんは、気が気ではありません。すぐに警察に通報しました。

 

年齢は40代くらい、髪型はセンター分け…

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「怖いことを思い出させて本当に悪いんだけど、もう一度、確認させてね」

 

「年齢はたぶん、40代くらい……。髪型はセンター分けで、耳あたりの長さでした」

 

事情聴取のために自宅を訪れた女性警察官に、ほや助さんはキュアおじとの一部始終について話し、さらにキュアおじの似顔絵を描くことになります。

 

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「あの……ちゃんと捜査はしていただけるんですよね?」

 

「もちろん、誘拐未遂事件として聞き込みしています。ただ……」

 

女性警察官は表情を曇らせながら、「1つ問題がある」と言うのです。

 

 

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「ほや助さんが不審者と出会った周辺には……監視カメラがないんです」

 

しかも、ほや助さんがキュアおじにつかまっていたとき、周囲を通る人は誰もいませんでした。手がかりとなる目撃者の存在が期待できないのです。

 

「じゃあ、その男を捕まえるのって……?」

 

不安に満ちた表情のお母さんに対し、女性警察官はさらに表情を曇らせます。

 

 

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「進展があったら、ご連絡しますので……」

 

女性警察官はそう言葉を残し、ほや助さんの家を後にします。

 

「……っ」

 

キュアおじへの怒りや捜査への焦燥感以上に、ほや助さんが無事に帰宅できた安堵感が勝ったのでしょう。お母さんは脱力し、涙をこぼしていました。

 

 

ほや助さんがもし、本当に誘拐されていたとしたら……。

 

地域の子どもたちが恐ろしい目に遭わないためにも、大人が周囲に気を配り、異変に気づく必要があるのかもしれません。

 

その際、不審者の容貌だけでなく、車の特徴も捜査の重要な手がかりに。車のナンバーのほか、車種や色に形、走り去った方向も大事だと言われているので、もしものときには意識しておきたいですね。

>>次の話

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターほや助

    宮城県仙台市在住、アラサー絵描き。インパクト大な人々とのトンデモ体験談を、ライブドアブログ・instagramで連載中。

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