初潮がきた
小学校6年生のころの話です。クラスメイトのA子と一緒に帰ろうとしたとき、A子が「トイレに行く」と言うので、私も一緒にトイレへ行きました。
先に終えた私は、手を洗ってから外で待っていました。「A子遅いな〜」と思っていると、A子がトイレから飛び出してきて「どうしよう!? 生理がきちゃった!」と言ったのです。
保健室の先生には言いたくない
私は「わ〜! おめでとう!」とA子の初潮を祝いつつ、初潮を迎えていなかった私はまだナプキンを持っていなかったため、「ところでナプキンは持っているの? 私は持ってないよ」と伝えました。するとA子もナプキンを持っていなかったようで困ってしまいました。
放課後で、教室には残っている生徒はもういなかったので、クラスメイトに聞いてみることもできません。そこで私は、「保健室に行って先生にもらおう!」と提案しました。私たちの学校では、「必要な場合は保健室でナプキンがもらえる」というシステムがあったのです。
しかし、A子は「絶対に嫌だ!」と断固拒否。理由を尋ねると、「先生に生理がきたって言うのが恥ずかしい」とのこと。「女の先生だし別に恥ずかしいことじゃなくない?」と言っても、彼女の意思を覆すことはできませんでした。
なんとか乗り切った!
しかし、ナプキンが手に入らないからといって生理が止まるわけではありません。このままでは帰宅中に経血が漏れてしまうかもしれません。
どうしようか迷った末、とりあえずトイレットペーパーを何重にも折りたたみ、パンツに敷くことで応急処置をしました。短時間ならナプキンの代わりになるだろうと考えたのです。
そして、A子は足早に家へと帰りました。後日聞いた話だと、A子は帰宅後すぐにお母さんからナプキンをもらえたそうです。
友人の初潮のハプニングに遭遇した私。A子が言っていた「恥ずかしい」の気持ちについて、私はピンときていませんでしたが、「A子のように、女性に対してであっても、生理を打ち明けることが恥ずかしいと感じる人もいるんだな……」と、生理に対していろいろな考えを持つ人がいるのだと学びました。
著者/ココロナナコ
作画/まっふ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!