毎日職場から娘のお迎えに直行し、猛ダッシュで夕飯の準備をする私。1日のうちでこの時間がもっとも大変なのですが、料理を作り終えてテーブルに並べ終わったあとは、もっとも不快な時間が待っているのです……。
夫のルーティーン
娘はすこしでもスムーズに夕食の時間を迎えられるよう、お箸を並べてくれたりテーブルを拭いてくれたり、よく動いてくれます。それに比べて、夫はというと……。ソファでゴロゴロしているだけ。それだけでもストレスなのに、それ以上に困ったことがありました。
「ごはんができる前にお手洗いに行かなくてもいい？ お風呂は後でもいいの？」
「電話かける予定は？ コンビニ行く予定とかない？」
料理の完成が近づくと、私はこうして何度も夫に声掛けをします。そして、準備OKの判断をして料理を運んで食卓に並べるのですが……。
「っと、その前にトイレ！」
そう言って、夫は席を立ちます。これが、理由は違えど毎日繰り広げられるのです。
席と立つと10分以上戻ってこないのは当たり前です。しかもわが家には、食事は全員揃って食べないといけないというルールがあって、私と娘も待つことに。当然、出来立てを食べることはできません。
絶対にわざとだと思っているのですが、何度言っても改善されません。こんなことでと思うかもしれませんが、離婚の2文字がよぎるほどストレスを感じていた私。不倫や貯金の使い込みといった悪事を働いたわけでもないのに、こんな理由で離婚していいのかなと思ってしまって踏み切れません……。
娘の鋭い突っ込み
今日の夕飯は、娘のリクエストのオムライス。今日こそはあたたかくてふわふわのオムライスを娘に食べさせたいと思っていたのですが、夫はスマホを持ってトイレへ。戻ってきたのは15分後でした。
すっかり冷めたオムライスを前にして、ニヤニヤしている夫の顔を見て、娘が口を開きました。「パパ、わざと出来立てごはんを冷え冷えにしたがるのはなんで？」
まさか娘に突っ込まれると思っていなかった夫は「俺は一家の大黒柱なんだぞ！ 俺のペースに合わせるのが妻子の役割だろ！」と怒鳴りました。
「パパってさ、食事を待たせることで自分が家族をコントロールしている気分になってない？ こんな小さなことで私たちを服従させて楽しいの？」
図星だったのか、夫は明らかに動揺していました。
食べ物の恨みは恐ろしい
そんな理由で毎日毎日冷めたごはんを食べさせられていたなんてガッカリです。のびきったラーメンや固まったチーズ……これまでの食べ物の恨みが湧き上がっていました。
妙に吹っ切れた私。夫に離婚か猛反省かを選んでもらいました。
結局、猛反省を選んだ夫に、私は最後のチャンスとして、毎日の食事作りを任せたのでした。もちろん、夫のようなことを私はしません。毎日あたたかい食事が食べられるようになり、家事負担も減ったので、ヨシとしています。
食事を前に妻と娘に「待った」をさせることで威厳を感じていたなんて、器の小さな夫でしたね。実際は威厳どころか、料理をした人や食材への冒涜です。夫にはこれまでのおこないを反省し、家族はもちろん、食材にも感謝して生きてほしいですね。
