わが家の娘は、離乳食時代はわりとなんでも食べてくれていたので、まさか自分が娘の食わず嫌いで悩むことになるとは思ってもいませんでした。
食わず嫌いが始まったのは、1歳半ごろから。2歳になると、初めて見るものはもちろんのこと、それまで食べていてくれたハンバーグ、そぼろご飯、カレーも食べてくれなくなりました。
「おなかが空けば食べるよ」と言われても……
なんとか食べてくれるのは、白米、うどん、スパゲティ、パン。ただ、具が入っている場合は、具だけ食べてくれません。おかずで食べてくれるのは、卵焼き、ハム、ウインナー、白身の魚くらい。あとは、頑として口に入れません。
「おなかが空けば食べるよ」と何人かの知人に言われましたが、相手はまだ2歳。ほとんど何もわかっておらずやっているのでしょうから、1食食べてくれないだけで、親としてはそわそわしてしまいます。
「小さく刻んで入れる」もやってみたが……
いろいろネットを調べると、意見は主に2つ。「小さく刻んで入れる」か「3歳くらいになったら食べるようになる」です。
娘の食わず嫌いは1歳半の段階で始まったので、とにかく3歳になるまでがんばってみよう、と思うものの、毎日の娘のごはんを考えるのは地獄のようです。
毎日、手探りで、これなら食べてくれるかも、これなら食べてくれるかもと作っては食べてもらえず、娘の栄養状態もとても不安でした。小さく刻んでみたり、擦って入れてみたりもやってみましたが、とにかく、口に入れる前に「嫌だ」と言われてしまうので、味の問題ではないのです。
一方で、お菓子は初めて見るものでもすぐに口に入れるのだから不思議です。
ようやく食べるようになりましたが……
念願の3歳を迎えても、事態は一向に変わらず。しかしながら、そのころには、なんとか食べてくれるものを集めて1週間のレパートリーが決まってきました。少ないながらも野菜も口に入れてもらえます。毎週、ほとんど同じものを食べさせることになりますが、ここは、自分の気持ちを楽にするためにも、仕方ないと割り切りました。とはいえ、ときどき新しいものを作ってみては玉砕し、ということを繰り返していました。
そして、3歳半を過ぎたころ、突然、絶対食べないだろう、と思われたものを「食べてみる」と口にしたのです。そのときから、いろいろと挑戦してみてくれるようになりました。結局、あまり好きではなく、口の中に1時間入れてようやく飲み込む、ということが続きますが、さらに2カ月経つころには、食べる量は少なくても、1時間もかからず飲み込めるようになりました。
実際のところ、3歳9カ月を迎えても、まだまだ食わず嫌いを克服できた、とは言いがたい状態ではありますが、食べられるものはだいぶ増えてきました。
子どもによって状況がいろいろと異なるため、「これだ」という解決策がなく、食わず嫌いは本当にやっかいです。でも、なんとか食べられる種類を増やしていくしかない、と日々戦っています。
4歳女児の母。旅行雑誌編集デスク、アルバイト情報サイト編集長を経て、フリーのWEBプロデューサー&ライターとして活動中。現在、モロッコ在住。自身の経験からママたちと共有したい情報を発信中。