ドラッグストアの青年店員
私の家から車で3分のドラッグストア。家から近く、食品の取り扱いも多いため、食品からおむつ、日用品、生理用品もこのドラッグストアで購入しています。
そして、このドラッグストアを利用する理由がもう1つ。それは、店員さんがみんな、好印象だということ。1歳半の娘を連れて買い物をしていたとき、店員さんが声をかけてくれ荷物を荷詰台まで運んでくれたり、娘とコミュニケーションをとってくれたりと、私にとってとても気持ちよく買い物ができる場所なのです。
この日も、よく見かける笑顔のすてきな20代くらいの青年がレジに立っているのを目にしていました。
かみ合わない会話にあたふた
この日は、4歳になる息子のおむつ(Lサイズ)、私の生理用品、あとは食品をいくつか買い物かごに入れていました。そして、会計に向かうと……。このとき、お客さんが少なかったためか、稼働していたレジは3つあるうちの1つ。青年が立っているレジのみだったのです。
生理用品を購入するのに男性に対応してもらうのは恥ずかしい思いがあり、「ちょっと気が引けるな」と思いつつも、仕方なく男性の店員さんが立つレジへ。
私の順番がくると、その男性店員さんは私に「Lサイズでお間違いないですか?」と、息子のおむつのサイズを笑顔で聞いてきました。しかし、このとき私の頭の中では「男性の担当するレジで生理用品を買う」ということに「恥ずかしい」という思いでいっぱい。そのため、店員さんの言う「Lサイズ」の意味を理解できず、かつ自分の生理用品のことを聞かれているのだと勘違いして「いえ、夜用です!」とトンチンカンな回答をしてしまったのです。
このとき、場の空気が凍ったのをすぐ感じました。店員さんは顔を真っ赤にして「おむつのサイズです……」と再び聞いてくれ、私は自分の勘違いをやっと理解。顔が急に熱くなったのをはっきりと覚えています。
恥ずかしさのあまり…
その後、あまりに恥ずかしい思いをしたため、私は1、2週間、そのドラッグストアを利用できずにいて……。
しかし、家が近いこともあり、急な買い物が必要な際に立ち寄ることに。すると、先日レジを担当してくれたあの男性店員が! 急に恥ずかしくなり、急いで買い物を済ませ、店を出ようとすると……店の出口でその店員さんに声をかけられたのです。
「最近、お見かけしていなかったのでお元気かな?と思っていました!」と。私はまさか声をかけられるとは思っておらずびっくり。しかし、その様子に「もしかして、ずっと気にしていたのは私だけだったのかも」と感じて……。いち客である私のことを覚えてくれて声をかけてくれたのもうれしかったです。このことをきっかけに、ドラッグストアでその店員さんと会うと、あいさつを交わすようになりました。
今でも生理用品を買うときは、できれば女性の店員さんのレジに並びたいと思ってしまいます。とはいえ、この一件で「そこまで気にしなくてもいいのかな」とも感じるように。男性の店員にとって、生理用品を購入するお客さんの対応もよくあることだろうと思えるようになったのです。別に生理用品を買うことは悪いことではないのだから、堂々と買い物していいのだと思えるようになりました。
著者/なかまる あゆみ
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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