こんにちは、離乳食インストラクターの中田馨です。「赤ちゃんの離乳食の時間は、どれくらいかければいいの?」という質問をいただくことがあります。この悩みは、とくに赤ちゃんが食べてくれず、離乳食の時間が延びてしまう子の場合に多いのではないでしょうか。
今日は、離乳食に時間がかかるとき、どれくらいのタイミングで離乳食を終了すればいいかというテーマでお話ししますね。
赤ちゃんの集中力はどれくらい?
「赤ちゃんが食べてくれなくて、離乳食を1時間かけて食べさせています」こんなお話を結構よく聞きます。「ママ、疲れてしまわない?」「はい。赤ちゃんが嫌がるから、もう疲れちゃいました」そうお話しするママは泣きそうな顔をしています。
「ひとさじでも多く食べてくれれば」という思いから、離乳食に時間をかけてしまう。その気持ちよくわかります。私の息子は食べてくれない子だったこと、保育所での赤ちゃんが食べてくれなかったことで、私も同じ思いをしました。赤ちゃんの集中力は大人よりも短いもの。1回の食事は長くても15分程度を目安にするといいと思います。
離乳食を終了させるタイミング
では、離乳食はどのタイミングで終了したらいいでしょうか? 1回の食事時間を15分程度にし、食べないのであれば終了でOKです。15分たっていなくても、遊びだすなど、これ以上食べそうにない場合は終了してもいいと思います。
あまり食べなかったときはどうすればいい?
では、あまり食べなかった場合はどうすればいいでしょうか? ひとつは、30分ほど時間を空けて再度チャレンジするという方法があります。それでも食べないときは下記のようなことをしてみましょう。
・母乳やミルクを飲む
・おやつにごはんの代わりになるものを食べさせる
・次のごはんまでに元気に活動する
・次のごはんを少し早めにする
離乳食は、食事の練習期間。食べる量ももちろん大切ですが「楽しく食べる」ことを意識し、おなかが空くように食事・睡眠・運動(遊び・活動)のリズムを整えてみてくださいね。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。「かおりの“和の離乳食レシピ”blog」では1500以上の離乳食レシピを掲載中。