教頭先生が制服の販売店に電話してくれることになり、サヤさんも帰宅してから電話をする旨を先生から伝えてもらうことにしました。
しかし、サヤさんが集団下校する子どもたちと一緒に帰ろうとしていたときに、販売店の店主から一方的な謝罪電話が。
サヤさんが改めて連絡すると言っているにもかかわらず話し続け、「もう1人、針が入っていたお子さんの名前を教えてほしい」と頼んできたのです。
なんとも身勝手な電話に困惑したサヤさんは……。
え!?私が取りに行くの?
「相手の許可なく教えることはできませんので、確認してからお電話します」とサヤさんが伝えたところ、「できれば5時までに」と時間の指定をしてきました。
さらに、「新しい制服を用意するので、明後日、店まで取りに来てください」と言ってくるではありませんか!
軽傷とは言え、子どもがケガをしてしまった今回の事件。店側が謝罪に来るレベルだと感じていたサヤさんは、あぜんとしてしまいます。
サヤさんは「その場で強く言えなくて、いつもあとで『こう言えばよかったかな』とモヤモヤしちゃう……」と振り返ります。
自分に非がないにもかかわらず、強く言いだせないことってありますよね。相手の立場に立って考えたり、相手にも事情があるのかもしれないと想像を巡らせたりするうちに、自分の言いたいことを飲み込んでしまうことも。
しかし、人の気持ちや状況を察することが苦手な相手の場合、こちらがため込んでいる気持ちはなかなか伝わりません。勇気がいることですが、違和感を抱いたときには冷静に自分の気持ちを伝えることも大切です。