突発的に起こる視界が狭まる症状
小さいころから大きな病気やけがもなかったようで、何でもよく食べる夫。成人になってから喫煙はしていましたが、子どもが生まれたのを機に禁煙しました。それでも健康診断は問題なし、風邪もほぼひかないと、うらやましいほどの健康体でした。
そんなある日、夫が「最近、目の奥が突然チカチカして視界がシューっと狭くなっていくときがある」と話しました。目の疲れかな? と夫婦で話していましたが、突発的にやってくる症状に、夫も少し不安を感じていたようです。
そしてその話をして以来、視界が急に狭くなり、立てないくらいふらついてしまう、ということがしばしば起こるようになりました。
それは急にやってるようで、仕事中だけでなく、普通に道を歩いているときや運転中も起こるとのこと。特に運転中にその症状が起こると、すぐに路肩に車を寄せて10分ほど安静にすると症状が治まるのだそうです。
視界が狭くなってめまいが起こると、その後必ず片頭痛が起こると話す夫に、脳梗塞などの恐れもあるため、頭痛外来か脳神経外科を受診することを勧めました。たまたま家の近くに頭痛外来があったため、そちらを受診し、先生に自分の症状を話したところ、先生はすぐに夫の症状を理解したそうです。
脳神経外科での診察結果は
検査のために、最寄りの脳神経外科を紹介された夫。後日、MRIやCTスキャンで精密検査を受けたところ、特に異常はありません。そして診察結果は「閃輝暗点(せんきあんてん)」という症状でした。
閃輝暗点の原因としては、ストレスが一番大きく、症状が起こった場合は、とにかく安静に休む! ということでした。私から見ると、夫はストレスレスな性格であるため「うそでしょ!?」とびっくりしたものの、これまで無意識にたまったストレスや疲れから出る症状でもあるそうで、夫本人も「心当たりがないわけではない」と言いつつもびっくりしていました。
しかし、職場での人間関係もさほど悩んでる様子もなく、対して熱中する趣味などもなく、食べることや飲むことが大好きな夫に、どのようなストレス解消法があるのだろうか、と逆に私が頭を悩ませることになりました。
十分な休息で症状が激減
閃輝暗点という診断結果が出たのと同時期に、偶然夫の職場環境の見直しが会社全体でおこなわれるようになりました。その結果、以前と比べると残業や休日出勤などの負担がなくなったこともあり、閃輝暗点の症状もだんだんと治まり、幸いなことに今ではほとんど症状が出なくなりました。
閃輝暗点自体は、投薬などはあまり必要なく、夫も片頭痛用の痛み止めを処方された程度。まさに、現代病といった感じなのかもしれません。
しかし、以前よりさらにストレスの少ない環境になったことも関係しているのか、夫の食欲がさらに増し、ストレスと反対に体重は増加傾向になってしまいました……。
まとめ
突如として夫を襲った閃輝暗点。夫は精密検査の結果、ストレス性と診察されましたが、やはり脳梗塞などの症状の前兆の場合もあるそうです。
少しでも違和感を感じたら、再度すぐ受診するよう夫には話していますが、これまでわが家とは無縁だった突然の出来事だったため、改めて健康の大切さを実感しました。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
イラスト/サトウユカ
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