初潮
私の初潮は小学校5年生のころ。初潮がきたときは13歳離れた従姉妹も一緒に住んでいたため、私は彼女に生理の相談をしていました。ただ、恥ずかしさがあり父には話すことができなくて……。
ナプキンがなくなったら従姉妹が買ってきてくれるなど、サポートしてくれていました。しかし、私が中学生になったころ従姉妹と離れて暮らすことに。
わが家には父と私だけになったので、急にナプキンがなくなったら自分で買いに行くか、父に頼むしかありません。 けれど私はまだ父に生理だと言うことができず、自分でどうにかしようとばかり思っていて…。
トイレにあったものは…
そんなある日、そろそろナプキンのストックがきれそうだと思っていたら、トイレに新しいナプキンが! 従姉妹が買っておいてくれたのだと思い、連絡したところ、従姉妹からは「私じゃないよ」と返事がきました。
その言葉を聞いて誰が買ったんだろうと考えましたが、どれだけ考えても答えはひとつしかありませんでした。「もしかして父が買ってきてくれたのだろうか」ということです。
父に確認すると「生理が始まっていたことには気づいていた」とのこと。ただ、直接聞けなかったため従姉妹に相談してナプキンを買っていたそうなのです。
父の言葉に思わず涙がこぼれた私。そして、感謝と今まで話せなかった謝罪をしました。すると父は、「父親には言いにくいだろうから仕方ないよ」と言ってくれました。私の気持ちを汲み取って行動してくれた父には感謝しかありません。
著者/櫻井 藍
イラスト/まっふ
監修/助産師 松田玲子
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