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家族なら介護するのが当たり前?アルツハイマー病の祖母の生活に限界を感じて【体験談】

1人暮らしをしていた私の祖母が、アルツハイマー病(記憶や思考、行動などに問題を起こす脳の病気)と診断されたのは約10年前。祖母の自宅介護から施設入所までを経験した私のお話です。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師菊池大和先生
医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長

地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
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1人暮らしの祖母がアルツハイマー病に

当時はまだアルツハイマー病の初期の状態で、たまに前後の事実関係がわからなくなったり、同じことを何度も繰り返したりするくらいでした。しかし、だんだんと症状が進行していくうちに1人暮らしがままならない状態になっていきました。

 

それでも本人はずっとグループホーム(高齢者や障害者が支援を受けながら小人数で一般住宅で生活する施設)に入ることを嫌がっていて、家族も祖母の意向を尊重したいと思い、祖母は1人暮らしを続けていました。

 

ひとりの生活に限界が見えてきて

頻繁に祖母宅に様子を見に行くも、掃除は行き届いておらず、臭いも発生するように。私は早く施設に入所させたほうが祖母のためなのではないかと思っていたのですが、本人と家族の強い意向でかなわないまま。そうこうしているうちに、祖母の徘徊(はいかい)が始まりました。

 

最初のうちはGPSタグを祖母に取り付けるなどして対策していたのですが、徘徊の回数も増えてきたので、それを機にようやくグループホームの入所申請をすることに。

 

 

親族の反対を受け…

ところが、せっかく入所できる順番が回ってきたにもかかわらず、親族が「祖母がかわいそうだから」と言って入所を見送ることも……。そのたびにグッと耐えて祖母の介護をしてきました。

 

その後、ようやく祖母の入所が決まり、今ではグループホームで暮らすように。健康で清潔な日常を送っている祖母を見て、安心して面会に行くことができるようになりました。

 

まとめ

私は、家族を施設に入れることになっても、決して見捨てるということではないと思っています。私の親族のように、家族が介護をすることが当然かのうように思う人もいるかと思いますが、本人と介護者の負担を考えても、プロの力を借りることは重要な選択肢の1つだという考えが、もっと浸透してほしいと思いました。(30代女性)

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

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