※子宮筋腫とは…良性の腫瘍であり、発生場所は子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)とさまざまです。1つだけでなく複数できることも。主な症状は過多月経、生理痛、腰痛、頻尿、貧血など。超音波検査やMRIで診断可能で、治療法には薬物療法や手術療法があります。
めまいや貧血の原因は?
2017年8月ごろから、めまいに悩まされるようになったカンノさん。しかし、多忙で疲れているからだろうとこの時点では検査を受けず、2019年11月に「これ以上体を酷使するのはダメだ」と意を決して転職。
ところが環境を変えたあともめまいは続き、漢方を飲んで体質改善を試みますが……。
2022年の冬、再転職したカンノさんは職場で健康診断を受けました。すると、血液検査で「貧血」との診断が下されてしまったのです。
貧血の原因を考えているうち、「そういえば最近は生理周期が短いし経血量も増えたかもしれない」と気づき……。
かかりつけの内科で貧血と生理の関連について相談すると、婦人科への受診をすすめられます。
そして後日、近所の産婦人科でエコー(超音波検査)を受けたところ、医師曰く「実は前から筋腫はあったんだけど大きくなったみたいだね。1番大きいので4センチくらいかな。貧血の原因はたぶん筋腫ですね」とのこと。ちなみにこの時点でエコーで確認できた筋腫の数は4個だったそう。すでに自覚症状もあるため子宮筋腫を治療するべく、まずは子宮頸がんや子宮体がんの検査を受けることになったのでした。
子宮筋腫の治療方針は、筋腫の大きさや数、妊娠希望の有無、年齢によって変わってきます。がん検査を終えたあとは医師と治療方針を話し合う必要があるため、カンノさんは薬物療法と手術療法のどちらがいいか、今のうちから考えておいたほうがよさそうですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子
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