※子宮筋腫とは…良性の腫瘍であり、発生場所は子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)とさまざまです。1つだけでなく複数できることも。主な症状は過多月経、生理痛、腰痛、頻尿、貧血など。超音波検査やMRIで診断可能で、治療法には薬物療法や手術療法があります。
深夜4時の恐怖
婦人科医によると、実は以前から子宮筋腫があり、現時点で確認できる子宮筋腫は4つ、最もサイズが大きいものは4cmほどとのこと。すでに自覚症状もあるカンノさんは子宮筋腫の治療を開始するべく、まずは子宮頸がん、子宮体がん検査を受けることになって……。
大量出血に悩まされているカンノさんは、このまま何もせずに筋腫を放置するのだけは避けたいという思いでした。そこで高額な費用を我慢して閉経まで薬を飲み続けるか、子宮全摘かで悩んだ結果……思いきって子宮を全摘出することに。
ただ、あまりに大きな決断なので、紹介先の大学病院に予約を取ったあとも「本当に子宮を取ってしまっていいのだろうか」と悩み続けていたそう。
そんなある日、カンノさんのためらいを一気に吹き飛ばすほどの大事件が起こったのです。
この日は生理期間中だったカンノさん。深夜4時半に「なんだか背中が生ぬるいな」と気持ち悪さで目覚めます。そして明かりをつけて確認すると、おしりから腰、そして背中までもが大量の経血で濡れていたそうです。
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子宮筋腫には種類があり、どこにできるかで「粘膜下筋腫」「筋膜内筋腫」「漿膜下(しょうまくか)筋腫」と名称が異なります。その中でも、カンノさんが患っている粘膜下筋腫は特に出血しやすいもの。
就寝時に背中まで濡れるほどの大量出血。その恐怖体験をこの先何度も味わうなんて絶対に嫌ですよね。今回の件がきっかけで、出血の根本原因である子宮を全摘出するべきだという思いが強まるのは、自然なことかもしれません。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/助産師 松田玲子
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