ナプキンを替えるのがもったいない!
私が高校生だったころの話です。そのときは生理が終わりかけで、経血量が少なくなっていたので、ナプキンの汚れがあまり気になりませんでした。そしてふと、ナプキンを着け替えるのをもったいなく感じた私。「汚れていないし」と、私は5時間〜6時間ほど、同じナプキンをつけたまま過ごしていました。
長時間ナプキンをつけたままにし、交換する頻度を少なくする日が何日か続きました。すると異変を感じるようになったのです。
なんだかムズムズするような…
数日が経ったある日、なんだか股の辺りがむずかゆく感じるようになりました。「終わりかけといってもまだ生理中だからその影響かな?」と思っていたのですが、生理が終わっても続くその感覚。
それと同時にトイレへ行く回数が増え、トイレに行っても残尿感が消えません。「これは絶対におかしい……」と思った私は母に相談し、病院へ行くことにしました。
医師から言われたことは…
医師に診てもらうと、なんと膀胱炎になっているとのこと。経血量が減っていたとはいえ、同じナプキンを長時間にわたってつけたままにしていたことで、雑菌が繁殖してしまったのではないかと言われました。
もったいないという思いがあったとはいえ、ナプキンの交換頻度を少なくしたせいでまさか膀胱炎になってしまうなんて……と、情けない気持ちになったのを覚えています。その後、私の場合は処方された薬のおかげですぐに症状は治まりました。
この一件以降は、生理が終わりかけで一見ナプキンの汚れが少なく感じても、長時間つけすぎないよう改めてナプキンをこまめに交換するようになりました。
学生だった私にとっては汚れていないのにナプキンを使い続けることに「もったいない」と思ってしまい、衛生について考えてもいませんでした。大人になった今ならわかることですが、当時はまさか膀胱炎になるなんて思いもしていなかったのです。痛い思いはしましたが、いい勉強になった体験でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者/宮田しほり
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!