記事サムネイル画像

夫の言動がおかしい!地獄のような日々を過ごして…夫が発達障害の可能性があるとわかるまでの私の葛藤

結婚生活当初から夫の言動に衝撃を受け、何かがおかしいと感じました。しかし、何の対処もしないまま子どもを3人もうけて、引き返せない状況になってしまいました。その後、商売仲間の奥さんに相談に乗ってもらい、原因が夫の発達障害であることを理解できて心がラクになった経緯を紹介します。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!

 

夫の考え方に初めて衝撃を受けた瞬間!

夫の言動がおかしい!発達障害の可能性があるとわかるまでの私の葛藤【体験談】

 

夫の言動がおかしい!発達障害の可能性があるとわかるまでの私の葛藤【体験談】

 

強引にプロポーズをする夫に断り切れず結婚して、はや33年。楽しい日もあったけど、ほとんどの場合「針のむしろ」状態だった結婚生活でした。最初の20年は訳がわからなく、何度も離婚を考えるけど実行に移せないもどかしさで、「私は弱い人間だ」「行動力のないダメ人間!」などと自己嫌悪に陥る日々が続いたのです。 

 

その原因は、夫の訳のわからない考え方と言動でした。結婚前から夫が自営業をしていたので、私は自然に経理を担当することに。事の発端は、入金があった売上金から支払いをおこなうため、支払うべき内容をすべて夫に報告したときでした。支払い一覧を見た夫は、「この支払いはしない! これも支払わなくて良い!」と、支払うべき商売の経費である車のローンや税金、銀行からの借入金などを省いていくのです。最終的に承認したのは、仕入れた分の支払いと給料だけでした。私は、こんな勘定の仕方でよく商売ができているものだと感じました。 

 

私が必要経費の説明をしても理解できないのか、しまいには「お前と結婚したのは間違いだった! お前に金を全部使われてしまう!」とかんしゃくを起してしまう始末。これが私が結婚してから初めて衝撃を受けた瞬間でした。

 

 

商売仲間の奥さんの話が私を変えた

それでも私が選んだ相手、少々のことは我慢しなくてはと過ごしていくうちに、子ども3人を授かり、商売も会社組織になり、私は経理の要となっていきました。 

 

気が付くと、トラブルが起こればすべて私の責任になり、夫が拒んだ会社の必要経費や税金を私が借金して立て替え払いするという地獄のような日々。 

 

「私は一体何をしているんだろう? こんな人生を送るために結婚したんじゃない!」と疑問を抱き始めました。そのうち、体にも変化が見られるようになりました。以前から貧血気味だったことに加え、日中もだるくて眠くてしょうがなく、家の中は散乱状態になり、そのことでも夫は怒りまくります。

 

友だちとも疎遠になっていて、相談する相手もいなくなっていたところに、仕事でよく一緒になる商売仲間の奥さんが相談に乗ってくれました。以前から夫と私のことを見て、気になっていたそうです。

 

そこで初めて、夫が発達障害なのではないかとアドバイスを受けたのでした。その奥さんにも自閉スペクトラム症の子どもがいるため、発達障害のことはよく理解していました。話を聞いているうちに納得のいくことばかりで、そこから私の考え方が変わり始めます。

 

夫は発達障害?

とりあえず、私だけでも医療機関に相談する必要があることを理解し、相談に乗ってもらった奥さんの協力も仰ぎながら、発達障害に詳しい病院を探すことに。車で約1時間半の所に、発達障害に詳しい病院があると聞き、予約して診察を受けました。 

 

その医師は、私の話を真剣に聞いてくださり、夫が発達障害の可能性があると教えてくれました。発達障害にもさまざまなパターンがあり、夫の場合は「共感性に欠け、対人関係が作れない」、「一方的に話をする」など、情緒的に問題のある人だということ。 

 

その後、私は身体的に異常がないか検査(血液検査や脳波検査、CT検査)を受け、木のようなものを書くテストも受けました。1カ月後に出た結果は「不安障害」。さらに、発達障害の夫を持つ妻に当てはまる「カサンドラ症候群」とも診断されました。 

 

カサンドラ症候群とは、発達障害でコミュニケーションや情緒的な関係を築くことが難しい人と暮らしている家族に起きやすい症状で、普通の会話ができないため、家族(特に配偶者)はストレスを抱え、片頭痛やパニック障害、不安障害などさまざまな心身の変化を来す症状だそうです。

 

今後の対応は、離婚か夫に合わせて生きていくかを選ぶしかないということで、結局私は後者を選びました。 

 

 

夫婦で治療を始めることに

現在は夫に発達障害のことを説明して、理解をしてもらうことに成功。夫婦一緒に医療機関に通うことができる状況となりました。正式な診断は受けていませんが、60歳の還暦も間近の夫は若いころよりも気性が穏やかになって、私の意見も取り入れてくれるようになっています。 

 

夫はカウンセリングを始めたばかりなので、正式に発達障害の診断は受けていません。1対1でのカウンセリングのため、細かな内容はわかりませんが、幼少期のころの生活や、今現在の悩みなどを聞かれると言っています。 

 

発達障害の診断は難しく、何度もカウンセリングを受ける必要があるそうです。

 

また、急に不安な気持ちになるとかんしゃくを起こすことが多いため、対症療法として気持ちをラクにするための抗うつ剤や、漢方薬の抑肝散を処方されました。 

 

一方私のほうは、不安な気持ちを和らげるため抗うつ剤と、眠れないことが多いので睡眠薬を処方してもらっています。

 

一緒に暮らしていく上での対処法は、夫を変えられないため自分が考え方を変えることに。人の話を聞かず、自己主張ばかりする夫に対し、私は「これは発達障害の特徴! こんなときはスルーすることが一番」という考えに置き換えています。 

 

まとめ

夫に対する考え方を変えたことで、今までのようなイライラはなくなり、ホットフラッシュのような症状も減って体調も良くなっています。 発達障害は持って生まれた特性で、完治するようなものではないという説明を受け、夫婦がこの先どのように生きていくかを考えさせられました。

 

決してラクな道ではありませんが、精神科の先生や周りの方の助けをお借りして、少しでもラクな生活を送ることを心がけていきたいと思っています。 

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

マンガ/さくら

 

 

ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!


著者:Mrsjunko

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • 通報
      こういうのは病院で診断するに限る
    • 通報
      こういう事例増えてますよね
    • 通報
      うちは両方とも発達障害だそうです…困ったものですね

  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    ママトピの新着記事

  • PICKUP

    他のテーマの
    記事を読む